思い通りになれば幸せなのか?——仏教が教える本当の幸福

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娑婆とは「思い通りにならない世界」

「思い通りの人生になれば幸せになれる」

多くの人はそう考えています。

しかし、仏教ではこの世界を「娑婆(しゃば)」、または「堪忍土(かんにんど)」と説かれます。

堪忍土とは「堪え忍ぶ世界」という意味です。

老いたくなくても老い、病気になりたくなくても病気になり、愛する人とも必ず別れなければなりません。

仕事、人間関係、お金の悩みなども、自分の思い通りには進みません。

つまり、思い通りにならないことが、この世の標準(スタンダード)なのです。

思い通りにならないことを異常だと思うから苦しくなるのであって、それが娑婆の現実だと知ることが仏教の第一歩です。

有無同然——持っていても持っていなくても苦しむ

仏教には「有無同然(うむどうぜん)」という教えがあります。

「ない人」は、

「これさえあれば幸せになれる」

と思います。

しかし、「ある人」は、

「これがあるから苦しい」

と思うことがあります。

例えば、独身のときは結婚に憧れます。

ところが結婚すると、

「独身のほうが気楽だった」

と感じる人もいます。

家が欲しい、お金が欲しい、地位が欲しいと思っていた人も、手に入れた途端に、それを失う不安や維持する苦労が始まります。

仏教では、

なければないで苦しみ、あればあったで苦しむ

と教えられています。

これを、

鉄の鎖と金の鎖

にたとえます。

何も持たない人は鉄の鎖につながれ、多くを持つ人は金の鎖につながれている。

鎖が豪華になっただけで、自由になったわけではありません。

有無同然についてはこちらも

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思い通りになっても欲望は終わらない

もちろん、努力して願いがかなえば嬉しいものです。

感謝の心も生まれるでしょう。

しかし仏教では、

人間の苦しみの根本原因は煩悩である

と説かれます。

煩悩には際限がありません。

一つの願いがかなえば、次の願いが生れます。

年収300万円の人は500万円をを望み、

500万円になれば1000万円を望みます。

欲望は満たされるほど大きくなります。

だから、

思い通りになることと、本当の幸せは同じではない

のです。

因果の道理——自分のまいた種しか生えない

仏教では、

「自分のまいたものしか生えない」

と説かれます。

これが因果の道理です。

善い行いには善い結果が、

悪い行いには悪い結果が生れます。

自分のやった行ないが自分に返ってくる。

成功や栄達も、偶然ではありません。

努力という原因があってこそ、その結果が現れます。

反対に、

「楽して成功したい」

と思っても、原因がなければ結果は生れません。

だからこそ、

楽して得られるものは貧と恥のみ

という言葉があります。

結果を出す人の特徴とは

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木に縁りて魚を求む

中国の故事に、

「木に縁りて魚を求む」

という言葉があります。

木に登って魚を探しても、魚は見つかりません。

原因と結果が結びついていないからです。。

飲んで、食べて、眠るだけで成功しようとするのも同じです。

結果だけを望み、原因を積み重ねなければ、望む人生は実現しません。

仏教は、因果の道理に従って生きることの大切さを教えています。

思い通りの人生は本当に幸せなのか

一見すると、

「思い通りになる人生こそ理想」

のように思えます。

しかし仏教では、それさえ危ういと説かれます。

なぜなら、

思い通りになるほど、

「自分の欲望を満たすことが人生の目的」

と思い込んでしまうからです。

しかし、煩悩には終わりがありません。

欲望を満たしても満たしても、新しい欲望が生れ続けます。

だから、自分の思い通りになることは、一時的な満足にはなっても、永続する幸福にはならないのです。

仏教が教える本当の幸福

仏教は、

「欲望をすべてかなえること」

を幸せとは教えません。

本当の幸せとは、

老いても、病になっても、たとえ死がきても崩れない幸せになること

だと教えられます。

真の幸福になる人生を送ることを教えられたのが仏教なのです。

感想

人生が思い通りにいかないとイライラしてしまうが、思い通りにいかないのが当然と思えれば少し気持ちが楽になりそうです。欲しいものを手に入れても金の鎖で縛られ、なければ鉄の鎖で縛られている。それを有無同然と学びました。

仏教では煩悩にはキリがないと教えられます。仏教では五欲があると教えられます。食欲、財欲、色欲、名誉欲、睡眠欲。これらのものを求める心にキリがありません。

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この記事を書いた人

1983年生まれです。
仏教を学んでよりよい人生をおくりたいです。
みなさん一緒に学びましょう。

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