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主演 柳憂怜
広島県出身の俳優。
1990年公開の北野武監督作品『3-4X10月』で主演を務め、映画デビューを果たした。当時は本名の小野昌彦名義で出演していた。
その後、柳ユーレイの芸名で活動し、2008年には北野武監督の映画『アキレスと亀』に主要キャストの一人として出演した。
同作への出演を機に、北野武監督の提案によって芸名を「柳ユーレイ」から「柳憂怜」に変更。
北野武監督の『3-4X10月』と『アキレスと亀』の両作品に出演している。
あらすじ
ガソリンスタンドで働く青年・雅樹は、ある日、店を訪れたチンピラとの間でトラブルを起こしてしまう。
事態を収めようとしたのは、雅樹が所属する草野球チームの監督・井口だった。しかし、この出来事をきっかけに、雅樹はヤクザとの争いに巻き込まれていく。
やがて雅樹は、東京を離れて沖縄へ向かうことになる。
ところが、沖縄でもヤクザとの問題が発生し、事態はさらに複雑になっていく。
何気ない日常のトラブルから始まった出来事が、思いがけない方向へと進んでいく物語。
感想
この映画で最も印象に残ったのは、ヤクザたちが怒りを感じると、すぐに暴力で相手を支配しようとする場面です。嫌がらせを受ければ報復し、その報復に対してさらに報復が繰り返されます。誰一人として怒りを抑え、争いを終わらせようとする人物はいませんでした。
その結果、暴力の連鎖は止まることなく、多くの登場人物が報復によって命を落としていきます。もし誰か一人でも怒りをこらえ、仕返しを思いとどまったなら、違った結末になっていたかもしれません。自分の感情を抑えることができず感情のままに行動しようとする姿は子供のように映りました。大人ならば我慢することも大切です。
一般社会において怒りの感情に困っている人は多くいます。だから怒りに対処する方法は本屋にいけばたくさん売っています。アンガーマネジメントの代表的な方法として、怒りがわいたときに6秒間我慢するというのが広く知られています。怒りのせいで人生が悪くなった経験は誰でもあると思います。
映画を観て強く感じたことは、怒りは決して問題を解決しないということです。一時の感情にまかせた行動は自分の気持がおさまることになりますが、新たな怒りを生み、倍になって自分自身に返ってきます。
暴力や復讐は一見すると相手に勝ったように思えるかもしれません。しかし実際には相手に憎しみの感情を植え付けることになり、さらなる復讐を招くことになります。その結果、人生は坂を転げ落ちるように悪くなっていきます。
『3-4x 10月』は、ヤクザを描いた作品でありながら、私たちの日常にも通じ「怒りの恐ろしさ」を教えてくれる映画でした。怒りに支配されたとき、人はどれほど簡単に人生を誤った方向へ進めてしまうのか。そのことを静かに問いかける作品だと感じました。
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