正しい努力とは何か?——仏教が教える人生の目的

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努力は素晴らしい。しかし、どこへ向かう努力なのか

仏教には六度万行(ろくどまんぎょう)という教えがあります。

その一つが「精進(しょうじん)」です。

精進とは、努力を惜しまず善いことに励むことを意味します。

反対の言葉は「懈怠(けたい)」です。

懈怠とは、怠けたり、やるべきことを先延ばしにしたりすることです。

努力することは誰から見ても良いことのように思えます。

一生懸命生きること、ひたむきに努力すること、前向きに頑張ることは、確かに大切です。

しかし仏教では、努力そのものよりも「正しい方向へ向かって努力するのか」を重視します。

これを正精進(しょうしょうじん)といいます。

六度万行についてはこちらも

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正しい方向を知らなけれは努力は幸せにつながらない

どれほど努力しても、進む方向を間違えれば望む場所にたどり着けません。

例えば、北へ行きたいのに南へ向かって全力で走れば、目的地からますます遠ざかってしまいます。

人生も同じです。

もし努力の方向が間違っていれば、その努力は幸せにつながりません。

極端な例ですが、高齢者をだましてお金を奪う詐欺グループも、仲間同士で必死に努力しています。

知識を身につけ、計画を立て、寝る間も惜しんで準備するかもしれません。

しかし、その努力は人を苦しめる方向へ向かっています。

だから努力そのものが善いのではなく、何を目的として努力するのかが最も重要なのです。

人生の目的とは何か

では、私たちは何を目的に生きればよいのでしょうか。

人生には仕事やお金、健康、趣味など、さまざまな目標があります。

しかし、それらは人生そのものの目的ではありません。

仏教は、

「人生の目的を知らずに生きることこそ最大の問題である」

と教えています。

目的地が分からないまま進み続ければ、どれほど努力しても本当の安心や幸福には至れません。

だからこそ、人生で最初に考えるべきことは、

「何のために生きるのか」

とう問いなのです。

「なぜ生きる」に答を示した本はこちら

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オッペンハイマーが残した後悔

アメリカの天才物理学者ロバート・オッペンハイマーは、マンハッタン計画を率い、原子力爆弾の開発を主導しました。

科学者として卓越した能力を発揮し、目的達成のために努力を重ねました。

しかし、広島と長崎への原爆投下後、その破壊力と多くの犠牲者を目の当たりにし、自らの研究について深く苦悩を抱くようになりました。

優れた知識や努力も、その使い方を誤れば、人々を幸福にするどころか大きな悲劇を生み出してしまいます。

努力には、正しい目的が必要なのです。

ナイフは使う人によって善にも悪にもなる

西洋には、こんなことわざがあります。

ナイフはパンを切ることもできれば、人を殺すこともできる

ナイフそのものに善悪はありません。

使う人の目的によって、人を助ける道具にも、人を傷つける凶器にもなります。

努力や才能も同じです。

能力が高いこと自体に価値があるのではなく、その能力を何のために使うのかが問われます。

人生の目的があれば苦しみにも意味が生れる

ドイツの哲学者ニーチェは、

「人生に目的さえあれば、人間は苦悩を求め欲しさえする」

という言葉を残しました。

目的が明確であれば、苦労や困難も無意味には感じません。

登山をする人が険しい坂道を登れるのは、山頂という目的があるからです、

同じように、人生にも明確な目的があれば、苦しみの意味も見えてきます。

仏教は、その人生の目的を明らかにする教えです。

まとめ

努力することは素晴らしいことです。

しかし仏教では、努力そのものよりも「どこへ向かって努力するのか」を重視します。

これが六度万行の一つである正精進の教えです。

どれほど能力があり、一生懸命努力しても、人生の目的を見失えば、その努力は本当の幸せにつながりません。

だからこそ、仏教は「何のために生きるのか」という人生最大の問いを明らかにし、その正しい方向を示しています。

人生の目的を知ったとき、日々の努力は初めて意味を持ち、苦しみさえも無駄ではないと受け止められるようになるのです。

感想

頑張ることは大事だがどこに向って頑張るかが大事なことだと分かりました。間違った方向に進んでいたら幸せにはなれません。

仏教を学ぶことで、人生の目的がはっきりします。後生の一大事の解決こそが人生の目的だと学びました。あとはそこへ向かって精進していきたいです。

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この記事を書いた人

1983年生まれです。
仏教を学んでよりよい人生をおくりたいです。
みなさん一緒に学びましょう。

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