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映画予告
出演 樋口可南子

1958年生まれ、新潟県出身。大学在学時代にスカウトされ芸能界入り。78年、ドラマ『こおろぎ橋』で俳優デビューを果たす。品のあるたたずまいで独特の存在感を放ち、『女殺油地獄』『阿弥陀堂だより』『明日の記憶』など多数の映画にも出演。NHKでは司馬遼太郎原作のドラマ『風神の門』をはじめ、大河ドラマ『峠の群像』『独眼竜政宗』『篤姫』や、連続テレビ小説『ロマンス』『おひさま』など。『ディロン~運命の犬』の一連の作品で、主演を務めた。
あらすじ
絵を描くことが大好きな少年・真知寿は、自宅を訪れた画家から自分の絵をほめられ、赤いベレー帽をもらいます。
それをきっかけに画家になることを夢見るようになり、毎日のように絵を描き続けます。
ところが父親の会社が倒産し、両親を失ったことで人生は一変します。
それでも真知寿は絵を描くことをやめません。
大人になっても画家として成功することを目指し続け、やがて自分の芸術を理解してくれる妻と出会います。
夫婦で作品を作りながら芸術の道を歩んでいきますが、どれだけ努力しても思うような評価は得られません。
それでも真知寿は、芸術を諦めることができませんでした。
感想
『アキレスと亀』を観て強く感じたのは、好きなことを続けることと、それによって成功することは別であるという現実です。
真知寿は、子どものころから中年になるまで絵を描き続けます。
努力を続ければ、いつか才能が認められる。
そんな希望を抱いているようにも見えます。
しかし現実は厳しく、どれだけ描き続けても評価されません。
「努力すれば夢はかなう」という言葉がありますが、努力したからといって必ず成功するわけではありません。
さらに真知寿は、芸術を追求するあまり、家族まで巻き込んでいきます。
妻と一緒に作品を作り、娘にも負担をかける。それでも芸術をやめようとはしません。
やがて家族との関係まで壊れていきます。
そこまでして芸術を続ける必要があったのか。
家族のために芸術を諦めるべきだったのか。
あるいは真知寿にとって、芸術をやめることは自分自身を否定することだったのかもしれません。
夢を追い続ける姿は美しくもあります。
しかし、夢しか見えなくなった人間の姿は、どこか哀れにも映りました。
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