Blu-ray
主演 ウーピー・ゴールドバーグ
ウーピー・ゴールドバーグ(1955年11月13日生まれ)は、アメリカ・ニューヨーク出身の女優、コメディアン、映画プロデューサー。舞台やコメディの分野で活動した後、スティーヴン・スピルバーグ監督の映画『カラーパープル』(1985年)で映画デビューを果たし、アカデミー賞主演女優賞にノミネートされた。
その後、『ゴースト/ニューヨークの幻』(1990年)でアカデミー賞助演女優賞を受賞。『天使にラブ・ソングを…』(1992年)などの人気作品にも出演した。映画だけでなくテレビや舞台でも活躍し、エミー賞、グラミー賞、アカデミー賞、トニー賞の主要4賞を受賞している。
あらすじ
20世紀初頭のアメリカ南部。黒人女性セリーは、幼い頃から過酷な家庭環境の中で育ち、望まない結婚を強いられる。夫から虐げられながら暮らすセリーにとって、妹ネティの存在は心の支えだった。しかし、ある出来事をきっかけに、最愛の妹とも離れ離れになってしまう。
自分の気持ちを押し殺し、苦しい日々を送るセリーだったが、歌手のシュグ・エイブリーや自立心の強いソフィアとの出会いによって、少しずつ人生に変化が訪れる。さまざまな困難に直面しながら、セリーは自分らしく生きる道を模索していく。
感想|苦しみに耐え続けるセリーの姿
映画『カラーパープル』を観て、最初に感じたのは主人公セリーの境遇のあまりの過酷さでした。
物語が始まって間もなく、セリーが置かれている状況が描かれますが、その姿は観ているだけでも辛くなるものでした。
ミスターという男性と結婚してからも、セリーは妻として大切にされることなく、まるで召使いのように扱われます。さらに、心の支えだった最愛の妹ネティとも離れ離れになってしまいます。
次々と不幸に見舞われるセリーを観ながら、私は一刻も早くミスターの元から離れてほしいと願っていました。
しかし、セリーは暴力や暴言に耐えながら、その生活を続けます。
なぜ逃げ出さないのだろうか。どうしてそこまで我慢しなければならないのだろうか。
そんな思いが何度も頭をよぎりました。
シャグとの出会いがセリーの人生を変える
そんなセリーの人生に変化が訪れるのは、歌手のシャグ・エイブリーとの出会いからでした。
シャグとの交流を通じて、セリーが少しずつ自分に自信を取り戻していく姿には希望を感じました。
それまで自分の気持ちを押し殺して生きてきたセリーが、自分自身の人生を考えるようになっていくのです。
私はそんなセリーを心から応援したくなりました。
それでも、なかなかミスターの元から離れる決断ができない姿には、もどかしさも感じました。
自分の人生を取り戻したセリーに感動
映画の終盤、セリーがついにミスターの元を離れ、自分の人生を歩む決意をした場面は、とても嬉しかったです。
長い間、苦しみに耐え続けてきたセリーが、ようやく自分の意思で行動を起こしたのです。
そして、最愛の妹ネティとの再会を果たした場面には深く感動しました。
『カラーパープル』は、苦しい境遇に置かれた一人の女性が、人との出会いを通じて自分らしさを取り戻していく物語です。
観ていて辛くなる場面も多い作品ですが、最後には希望を感じることができました。
どれほど苦しい境遇に置かれていても、人生が変わる可能性はある。
そんなことを考えさせられる映画でした。
『カラーパープル』を仏教の視点から考察
因縁果の道理|人生は出会う縁によって変わる
仏教では、因と縁がそろったときに結果が生じると教えられます。これを「因縁果の道理」といいます。
映画『カラーパープル』の主人公セリーの人生を観ていると、人との出会いが人生に大きな影響を与えることがわかります。
セリーはミスターという男性と結婚しますが、幸せな結婚生活を送ることはできませんでした。
懸命に家事をこなし、夫に尽くしても、ミスターはセリーを大切にしようとはしません。それどころか、暴力や暴言によってセリーを苦しめ続けます。
セリーにとってミスターは、人生に苦しみをもたらす悪縁だったといえるでしょう。
仏教では、悪縁を遠ざけ、良縁を求めることが大切だと教えられます。
私は映画を観ながら、セリーがもっと早くミスターから離れることができれば、苦しみから抜け出すきっかけを得られたのではないかと思いました。
一方、歌手のシャグ・エイブリーとの出会いは、セリーにとって良縁でした。
シャグとの交流を通じて、セリーは少しずつ自信を取り戻し、自分らしく生きる希望を持ち始めます。
ミスターとシャグ。この二人との出会いを比較すると、人間の人生は縁によって大きく変わることがわかります。
悪縁を遠ざけ、良縁を大切にすることが、幸せな人生につながるのだと思いました。
因果応報|悪い行いには悪い結果が生じる
仏教では、自分の行いによって自分の運命が生み出されると教えられます。
これを因果応報といい、次の三つの原則があります。
- 善因善果:善い行いは善い結果を生み出す
- 悪因悪果:悪い行いは悪い結果を生み出す
- 自因自果:自分の行いの結果は自分が受ける
ミスターは、セリーが反抗しないことをいいことに、暴力や暴言を繰り返していました。
私はその態度を観て、人として許されない行為だと感じました。
仏教の因果応報の教えから考えれば、ミスターが行っていた暴力や暴言は悪因です。
悪因をつくれば、必ず悪果が生じると教えられます。
映画では、ミスターの行いに対するすべての結果が描かれているわけではありません。しかし、仏教の教えに照らせば、悪い行いには必ず悪い結果が生じると考えられます。
この映画を観て、他人に対する自分の行動を振り返ることの大切さを感じました。
愛別離苦と怨憎会苦|人間が避けられない苦しみ
仏教では、人生にはさまざまな苦しみがあると教えられます。その代表的なものが四苦八苦です。
その中に「愛別離苦」と「怨憎会苦」があります。
愛別離苦とは、愛する人と別れなければならない苦しみです。
セリーにとって、最愛の妹ネティと離れ離れになったことは、耐え難い苦しみだったと思います。
また、怨憎会苦とは、嫌いな人や憎んでいる人と会わなければならない苦しみです。
セリーはミスターから暴力や暴言を受けながらも、同じ家で生活しなければなりませんでした。
その姿は、まさに怨憎会苦を感じさせるものでした。
愛する人とは離れ離れになり、嫌いな人とは一緒に暮らさなければならない。
セリーの境遇を観ていると、仏教で説かれる人間の苦しみがよく伝わってきます。
『カラーパープル』は、人との縁によって生じる苦しみと、良縁によって人生が変わっていく希望を描いた映画だと感じました。
関連映画




コメント