なぜ同じ親から生まれても兄弟の運命は違うのか?仏教が説く宿業の教え

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「子供の人生は親の育て方で決まる」

と言われることがあります。

確かに親の影響は大きく、家庭環境が人格形成に与える影響は少なくありません。

しかし現実を見ると、それだけでは説明できないことがあります。

同じ両親に育てられ、同じ家庭環境で育った兄弟姉妹でも、人生の歩み方が大きく異なることがあるからです。

仏教では、この問題についてどのように教えられているのでしょうか。

目次

人間を最も多く殺しているのは人間

日本には虎やライオンのような猛獣はいません。

熊による被害が報道されることはありますが、その数は決して多くありません。

それに対して、人間の命を最も奪っているのは人間です。

しかも殺人事件では、見知らぬ人よりも親族間で起きるケースが少なくありません。

本来、最も愛し合うはずの家族の中で悲劇が起きることがあるのです。

仏教で最も重い罪とされる五逆罪

仏教では特に重い罪を五逆罪(ごぎゃくざい)といいます。

その一つが「父母を殺すこと」です。

古来より親殺しは最も重い罪の一つと考えらてきました。

しかし仏教は単に肉体を傷つける行為だけを問題にしているのではありません。

親鸞聖人は、

親を謗る者をば五逆の者と申すなり

と教えられています。

親を激しく罵り、人格を否定し、傷つけることは、言葉によって相手を殺す「語殺(ごさつ)」ともいわれます。

言葉は目に見えませんが、人の心に深い傷を残すことがあるのです。

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王舎城の悲劇とは

仏教で有名な物語に「王舎城の悲劇」があります。

約2600年前のインド、マガダ国の王であったビンバシャラ王と妃のイダイケ夫人にはアジャセ太子という息子がいました。

アジャセ太子は幼い頃から動物や虫を虐待し、成長するにつれて周囲の人々にも暴力を振るううようになります。

やがて感情を抑えられなくなり、ついには父であるビンバシャラ王を死に追いやり、母のイダイケ夫人を幽閉してしまいました。

これが「王舎城の悲劇」と呼ばれる出来事です。

仏教では、この悲劇を通して人間の苦悩と救いが説かれています。

親の育て方が悪かったからなのか

この話を聞くと、

「親の育て方が悪かったからではないか」

と思う人もいるでしょう。

しかし仏教では、すべてを親の責任にする見方はしません。

例えば同じ家庭に三人の子供がいたとします。

・長男は真面目に働き家庭を築いている

・長女は周囲から慕われ幸せに暮らしている

・次男だけが問題行動を繰り返している

ということは珍しくありません。

もし育て方だけが原因なら、同じ家庭で育った兄弟姉妹は似たような人生になるはずです。

しかし現実はそうではありません。

仏教が説く「宿業を因として父母を縁として」

お釈迦さまは、

宿業を因とし父母を縁としてこの世に生をうける

と教えられています。

これは、

「人生は親だけで決まるものではない」

という意味です。

因とは何か

仏教では結果には必ず原因があると説きます。

種がなければ花が咲かないように、人生にも原因があります。

その原因を「因」といいます。

縁とは何か

しかし縁だけでは花は咲きません。

土や水や日光などの条件が必要です。

これを「縁」といいます。

父母との出会いや家庭環境は縁にあたります。

宿業とは何か

宿業とは、

宿業=宿世の業

宿世=過去世 前世

業=行い

という意味です。

つまり、

過去世から積み重ねてきた行い

を宿業といいます。

仏教では現在の人生は、宿業という因と、父母や環境という縁が結びついて現れていると教えられています。

運命を知るために仏教は説かれた

仏教では、

「すべて親が悪い」

とか、

「環境が悪いから仕方ない」

という単純な考え方をしません。

人生には因と縁があり、その奥には宿業という深い問題があると教えられています。

王舎城の悲劇も、単なる親子関係の問題ではなく、人間が抱える深い業の問題を示した物語なのです。

そしてお釈迦さまは、その苦しみの原因を明らかにするとともに、そこから救われる道を説かれました。

仏教を学ぶ目的は、人生の苦しみや運命の原因を知り、根本から解決する道を聞くことにあるのです。

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感想

感想

子供の育て方の責任はすべて親の責任ではないことがわかりました。父母は縁であり子供自身の宿業が因であるから、その子供自身の行いにも責任があると仏教では教えられています。

僕自身の高校生時代は暗くつまらないものでした。しかも病気にまでなって一度高校を中退しました。こんな人生になったのは親のせいだと思っていた時期が長くありました。その時は両親との仲が悪くそのせいで自分の性格が悪くなったと思っていました。違う親だったらもっといい人生があったのにと恨むこともあった。しかしそれはただの甘えだったと仏教を学びながら感じます。自分の行いが悪かったからそうなっただけです。自分でまいた種は自分にかえってくる。すべては自因自果と教えられるとおりです。

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この記事を書いた人

1983年生まれです。
仏教を学んでよりよい人生をおくりたいです。
みなさん一緒に学びましょう。

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