「どうして自分ばかりうまくいかないんだろう…」
「頑張っているのに結果がでない」
「運がいい人と悪い人の違いは何だろう…」
そんなふうに、運命について悩んだことはありませんか?
一生懸命努力しても報われないとき、「結局、運命は最初から決まっているのではないか」と感じてしまうこともあるでしょう。
しかし仏教では、この問題に対してはっきりと答えを示しています。
運命は偶然ではなく、因果の道理によって成り立っている。
その運命は、自分の行いによって変えることができる。
本記事では「運命のメカニズム」を仏教の視点からわかりやすく解説します。
運命は因果の道理によって決まる
仏教の根幹といわれる教えが、因果の道理です。
これは、原因があって結果がある、というシンプルな法則です。
善因善果……善い行いは幸せになることができる。
悪因悪果……悪い行いは不幸になる。
自因自果……善いのも悪いのも自分の行いは自分に返ってくる。
運命をつくる三つの行い
では、その「行い」とは何でしょうか。
仏教では、人の行いを次の三つに分けています。
身業……体でやる行い。
口業……口で言うこと。
意業……心で思うこと。
心の行いが最も重要
三つの行いの中でも、特に大切なのが心の行いです。
そのことを例えであらわすと、
火事で家が燃えているとします。心で思うことは火の元であり、口や体の行いは火の粉に当たります。火の粉は火の元から舞い上がっるように、口や体の行いは心で何を思うかで決まるからです。
つまり、
・言葉は心から生まれ
・行動も心から生まれる
すべての出発点は「心」だからです。
運命は変えられるのか?
ここで重要な疑問です。
「運命は本当に変えることができるのか?」
仏教の答えはシンプルです。
運命は変えられる
なぜなら、原因が変われば、結果も変わるからです。
袁了凡の実例に学ぶ
中国の明の時代に袁了凡という人がいました。袁了凡は科挙の試験を目指して勉強をしていました。しかし、なかなか合格できずに悩んでいました。
ある日、慈雲寺という寺で孔という老人に出会いました。孔老人は有名な易道を学んだ人で袁了凡を占ってくれました。その占いの結果はあまりいいものではありませんでした。しかし、それからの袁了凡の人生は孔老人の占いの通りなっていきました。そのせいで袁了凡は自分の人生に嫌気がさしてしまいました。
ある時、南京にある棲霞寺に住む雲谷禅師と会いました。そこで雲谷禅師から自分の運命を自らの意思と行動で切り開く教えを学びます。それを聞いた袁了凡は、自分の運命を変えるために”人知れずひそかに善”を積み重ねていきました。
人知れず善を積み重ねた結果、孔老人の占いはことごとく外れ、幸せな人生を送ることができました。
運命を変えるために大切なこと
では、どうすれば運命を変えらるのでしょうか。
それは、
善い行ないを積み重ねること
そして、心の行いを正すこと、です。
日々の小さな行いの積み重ねが、未来の結果を変えていきます。
まとめ
運命のメカニズムは、とてもシンプルです。
・運命は因果の道理によって成り立つ
・行いが結果を生む
・すべては心の行いから始まる
運命は自分の行いによって変えることができる
今この瞬間の一つひとつの行いが、これからの人生をつくっていくのです。
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