要約
■ ずるい人の特徴
・ 惑 煩悩
→ 愛欲 人から愛されたい 名利 認められたい
・ 業 悪業 煩悩によって造る
→ 愛欲 不倫 名誉欲 パワハラ 利益欲 盗み
・ 苦 悪報 悪い報い
→ 不倫 離婚 パワハラ 左遷 盗み 逮捕
・ 惑 → 業 → 苦 → 惑 → 業 →…
→ 惑業苦の輪
・ 惑業苦から抜け出すためにはどこを止めなければならないか?
・ 惑 ⇒ 業 → 苦 ⇒ 惑 ⇒ 業 → 苦 ⇒ …
・ 苦 ⇒ 惑
→ 苦しいときに我慢する 苦しくても惑の心を抑える
・ 惑 ⇒ 業
→ 思いを実際に行動にうつさないようにする
■ ずるい人のものの考え方
・ 業 → 苦
→ いかに悪いことをしても悪い結果がこないようにする 悪い行いをしていながら発覚しないようにする
■ ずるい人の末路
→ 悪因悪果 悪い行いには力がある 悪業力 悪報を引きおこす力がある
・ 業力にはすごい力がある
→ 大象百頭よりも力がある
→ 業力不滅 業の力はなくならない
まだ悪の報いが熟しないあいだは、悪人でも幸運に遇うことがある。しかし、悪の報いが熟したときには、悪人はわざわいに遇う。 (ダンマパダ お釈迦様)
愚かな者は、悪いことを行っても、その報いの現れないあいだは、それを蜜のように思いなす。しかしその罪の報いの現れたときには、苦悩を受ける。 (ダンマパダ お釈迦様)
■ ずるい者は救われるのか
・ 親鸞聖人はご自分のことを次のように言っている
しからば、善人にもあらず、賢人にもあらず、精進の心もなし。懈怠の心のみにして、内は空しく、いつわり、へつらう心のみ常にして、まことなる心、なき身と知るべし (親鸞聖人)
・ 親鸞聖人は生涯、阿弥陀仏の本願を教えていかれた
→ 本願 = お約束 お約束とはありのままで救う
→ 約束の相手 = 惑業苦で苦しんでいる私たち
罪悪深重煩悩熾盛の衆生を助けんがための願にてまします (歎異抄)
→ 罪が重く悪が深い、煩悩が盛んに燃え盛っている私たちを必ず助けてみせる、とたてられたのが阿弥陀仏の本願
大悲の願船に乗じて、光明の広海に浮かびぬれば (親鸞聖人)
→ 生きているときに大悲の願船に乗ったら明るい広い人生にがらっと変わった
感想
悪い行いをしてしまったらどれだけ隠そうとしても、必ず結果がくると肝に命じておかなければならない。惑業苦から抜け出すためには悪業を造る前の煩悩を抑えるか、悪報がきてからまた煩悩を造らないように抑えなければならない。
芸能人やスポーツ選手の不倫報道はよくあるが、今のご時世不倫は絶対にバレるとわかっていてもやる人が後を絶たない。不倫報道を見るたびに、悪いことは必ずバレるものだなと痛感する。悪因悪果を知らない人は多い。仏教の教えをもっと学んでほしいと思う。
仏教では惑業苦で苦しんでいるのは、すべての人だと教えられる。罪が重くて悪が深く、煩悩が盛んに燃えさかっているのは私たちすべてだという。そんな者を救うのが阿弥陀仏の本願だと教えられる。自分が罪が重く悪が深いと理解するためには、仏教を学ばなければわからない。仏教を知らなければ自分は善人だと思いがちだ。まさに僕自身もそうだった。
仏教を学びつづけることで、なぜ阿弥陀仏の本願がたてられたのかが少しづつ分かっていく。
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