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映画予告
映画監督 ベルナルド・ベルトリッチ
詩人で批評家であった父親の影響で、幼い頃から詩を書くが、中学時代から映画にも興味を抱く。ジャン=リュック・ゴダール監督の「勝手にしやがれ」に衝撃を受け、本格的に映画監督を目指すようになる。
詩が縁でピエル・パオロ・パゾリーニと親交を持つようになり、62年にパゾリーニが撮る予定だった「殺し」で監督デビューを果たした。以後、「暗殺のオペラ」、「ラストタンゴ・イン・パリ」など問題作を発表。
大作「1900年」でイタリアにおけるファシズムの誕生から崩壊までを描ききった。87年の「ラストエンペラー」でアカデミー賞9部門を受賞。世界の巨匠としての地位を築いた。

感想
主人公の夫婦は、結婚して10年ほど経つ。二人は倦怠期を迎えていた。旅行をするのにも、夫婦だけでなく友人男性を加えた3人で行動する。
この時点で、妻は友人男性に気がある事がわかる。夫は不満を持ちながらも、3人で旅行することにする。
夫は妻に対して愛情があるが、妻のほうは冷めていて、友人男性のほうに気が向いている。夫は分かっていたが妻を咎めない。それは愛情があるゆえに妻の不倫を許しているという感じだった。
結婚したあとにどの夫婦も倦怠期はやってくると思うが、それをどう乗り越えるか。離婚するよりも、不倫することを許し夫婦関係を続けるのか。それとも不倫されるくらいなら離婚を選ぶのか。
これは100組の夫婦があったら100通りの答えがあると思うが、どの選択を選ぶにしても自分で決めたことなら責任は自分にある。
映画の中盤で夫が重大な病気になったとき、妻は献身的に看護する。そこで妻の心に愛情が戻ったが夫は亡くなってしまう。
夫婦関係が修復するきっかけは、どちらかが病気になると気持ちが戻ることもある。実際の人生でも病気によってよくなることがあるかもしれない。
本作は、倦怠期を迎えた夫婦がどのような行動をするのか、がとてもよくわかる映画となっています。映画を観たあとに自分たち夫婦のありかたを考えるきっかけになると思います。
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