「なぜあの人が気になるのか?」
「どうして好きや嫌いという感情が強く出るのか?」
仏教では、それをご縁と教えています。
実は——あなたが強く意識してしまう相手ほど、深い意味がある存在なのです。
ご縁の深い人の特徴
まず結論からいえば、ご縁のある人とはこういう人です。
・あなたが気になる人
・好きな人、または嫌いな人
・良くも悪くも感情が動く人
逆に、ご縁が薄い人はどうでしょうか。
・関心がない人
・いてもいなくてもいい人
・特に印象に残らない人
同じ職場や同じ場所にいても、よく関わる人もいれば、ほとんど話さない人もいます。
この違いこそが「ご縁の深さ」なのです。
袖触れ合うも多生の縁
仏教にはこんな言葉があります。
袖触れ合うも多生の縁
・多生とは……何回も生まれかわり死に変わりを繰り返してきた。輪廻転生を繰り返してきたという仏教の言葉。
・袖触れ合うとは……今生で袖が触れ合うとは、今でいうなら電車でちょっと肩が触れたりすること。
つまり、たとえ一瞬の出会いでも偶然ではないということです。
恋愛でも、学生時代に好きな人がいると、学校が楽しく感じられます。
逆に、「どうしても嫌いだ」と思う人がいることもあります。
実はそのどちらも、深いご縁のある相手なのです。
親子・夫婦はなぜ特別なご縁なのか
・親子とか夫婦というのは深いご縁のある人。
親子関係を思い出してください。
・大好きで仕方ないときもある
・腹が立って仕方ないときもある
このように、強い感情が行き来する関係です。
仏教ではこれを愛憎といいます。
・可愛いからこそ憎くなる
・大切だからこそ傷つく
子供は親の言葉を一生忘れないこともありますし、大人になっても親との関係に悩む人も少なくありません。
それだけ縁が深い関係だからです。
夫婦は「敵同士だった」といわれる理由
昔からこんな言葉もあります。
「夫婦はもともと敵同士だった」
これはただの比喩ではありあせん。
講談などで語られる有名なセリフがあります。
ここで会ったは百年目 盲木浮木 優曇華の花 いざ尋常に 勝負勝負!
・盲木浮木とは仏教の言葉で、目の見えない一匹の亀が大海に浮かぶ一本の丸太棒の穴にちょうど首を入れることがあるようなものという意味。つまり滅多にないことのたとえ。
・優曇華の花というのも仏典に説かれていて、何千年に一度しか咲かないような花のこと。
つまり夫婦とは、
それほど出会う確率が低い特別な相手なのです。
会者定離|どんなご縁にも別れはある
しかし、どんな深いご縁でも永遠ではありません。
仏教ではこう教えられています。
会者定離 ありとはかねて聞きしかど 昨日今日とは 思わざりけり
出会った人とは必ず別れる——
頭では分かっていても、その時が来ると受け入れられないものです。
だからこそ、今のご縁が尊いのです。
最も尊いご縁は「仏縁」とは
・私たちの人生の中で最も尊いご縁は「仏縁」だとお釈迦さまは説かれている。
仏縁とは、仏様の教えに出会うご縁です。
仏教ではこう教えられています。
・仏縁がないと仏教は聞けない
・過去世からのご縁があって初めて聞ける
親鸞聖人はこういわれています。
偶行信を獲ば 遠く宿縁を慶べ
・行信を獲ばとは……信楽になったとき
・遠く宿縁を慶べとは……遠い過去世から育んでいただいた宿縁。過去世とは宿世のことで、過去世からの仏縁を宿縁という。過去世からの仏縁を喜ばずにはおれませんという意味。
さらに、
釈迦弥陀は慈悲の父母 種々に善巧方便し われらが無上の信心を 発起せしめたまいけり
これは、お釈迦さまと阿弥陀仏が、あらゆる方法で私たちを導いてくださったという意味です。
まとめ|気になる人には意味がある
ご縁の深い人とは、
・好きな人
・嫌いな人
・強く心が動く人
です。
そして、
・親子や夫婦は特に深いご縁
・どんなご縁にも必ず別れがある
・最も尊いのは仏縁
というのが仏教の教えです。
今あなたの周りにいる「気になる人」は、偶然ではなく、長い因縁の中で出会った存在です。
だからこそ——そのご縁をどう生かすかが、人生を大きく左右するのです。
感想
自分にとってご縁のある人とは「好き」な人、もしくは「嫌い」な人だという。まったく気にならない人はご縁がない人という。嫌いな人はできるだけ避けていきたいが、嫌いな人に限って離れられないということもる。
職場で嫌いな人が同じ部署にいたことがあったが、離れられなかった。関わりたくないと思っても関わらざるを得なくて苦しい思いをしたことがある。そんな人でもご縁のあった人といえるのか。自分にとってマイナスなご縁だったが、仲の良い人、プラスのご縁もあったので差し引きゼロでバランスが取れていたのかもしれない。
人生は誰と出会うかでそうとう変わってくると思うが、仏縁を結ぶきっかけとなった人との出会いはとても幸運だった。僕自身が変わるきっかけになったし、成長することが出来ました。仏縁を結んで損なことは一つもないです。
これからも仏縁を大切にし、さらに人生を充実させていきたいです。
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