「幸せになりたい」
そう願っている人は多いのではないでしょうか。
しかし、そもそも幸せとは何なのでしょう。
お金がたくさんあること。
仕事で成功すること。
好きな人と一緒に暮らすこと。
幸せの形は、人によってさまざまだと思います。
また、同じような生活をしていても、幸せを感じる人もいれば、なかなか幸せを感じられない人もいるでしょう。
では、どうすれば日常生活の中で幸せを感じられるようになるのでしょうか。
今回紹介する『精神科医が見つけた 3つの幸福』は、精神科医の樺沢紫苑さんが、脳科学や心理学の知見をもとに、幸福について解説した一冊です。
本書では、セロトニン、オキシトシン、ドーパミンという3つの脳内物質に注目し、幸せを考えるための枠組みが紹介されています。
私は本書を読んで、幸せになるためには、大きな成功を目指すだけでなく、日常生活の中にある小さな幸せに気づくことも大切なのだと感じました。
今回は、特に印象に残った3つの考え方について、私自身の感想を交えながら紹介します。
『精神科医が見つけた 3つの幸福』とはどんな本?
本書の著者である樺沢紫苑さんは、精神科医、作家です。
1965年に北海道札幌市で生まれ、札幌医科大学医学部を卒業しました。
精神医学や心理学、脳科学に関する情報発信を行い、健康や仕事、生活習慣についての著書を多数出版しています。
『精神科医が見つけた 3つの幸福』では、幸福を次の3つの観点から考えています。
- セロトニン的幸福:心身の健康や穏やかさに関わる幸福
- オキシトシン的幸福:人とのつながりや愛情に関わる幸福
- ドーパミン的幸福:達成感や成功、意欲に関わる幸福
これは幸福を理解しやすくするための本書独自の整理です。
実際の幸福感は、脳内物質だけで決まるわけではなく、生活環境や人間関係、健康状態など、さまざまな要因に影響されます。
それでも私は、この3つの視点から幸せを考える方法は、日常生活を見直すうえで参考になると感じました。
1.幸せを感じるために大切な3つの幸福
本書で最初に印象に残ったのが、幸福を3つに分けて考えるという方法です。
私は、それまで幸せを脳内物質と結びつけて考えたことがなかったので、とても興味深く感じました。
セロトニン的幸福|心と体が健康であること
セロトニンは、気分や睡眠などに関わる神経伝達物質です。
本書では、心身の健康や落ち着いた気持ちに関わる幸福を、セロトニン的幸福と呼んでいます。
例えば、朝起きて気分がよいこと。
散歩をして気持ちがすっきりすること。
夜にぐっすり眠れること。
こうした日常の状態も、幸せを考えるうえで大切なのでしょう。
私は、健康で穏やかに過ごせること自体が、ありがたいことなのだと思いました。
オキシトシン的幸福|人とのつながりを感じること
オキシトシンは、人との関わりや社会的な絆などに関係するホルモンです。
本書では、家族や友人とのつながり、安心感や愛情に関わる幸福を、オキシトシン的幸福と呼んでいます。
誰かと楽しく話すこと。
家族と一緒に過ごすこと。
人から親切にしてもらうこと。
こうした経験によって、幸せを感じることもあるでしょう。
私は、人とのつながりが幸福にとって重要なのだと改めて感じました。
ドーパミン的幸福|成功や達成感を味わうこと
ドーパミンは、意欲や学習、報酬に関わる神経伝達物質です。
本書では、目標を達成したときの喜びや、成功によって感じる幸福を、ドーパミン的幸福と呼んでいます。
例えば、仕事で成果を出すこと。
努力して目標を達成すること。
今までできなかったことができるようになること。
こうした経験は、私たちに達成感を与えてくれます。
ただし、成功や刺激ばかりを追い求めていると、満足できなくなることもあるでしょう。
私は、健康や人間関係を大切にしながら、目標に向かって努力することが重要なのだと思いました。
2.小さな幸せに気づくことが大切
本書で特に印象に残ったのが、日常生活にある小さな幸せに気づくことの大切さです。
私たちは、幸せというと、何か特別な出来事を思い浮かべることがあります。
仕事で大きな成功を収めること。
たくさんのお金を手に入れること。
人生を変えるような出来事が起こること。
もちろん、そうしたことも幸せの一つでしょう。
しかし、特別な出来事が起こらなければ幸せになれないと考えてしまうと、日常生活の中にある喜びを見落としてしまうかもしれません。
例えば、おいしい食事ができたこと。
天気がよく、気持ちよく外を歩けたこと。
好きな本を読む時間があったこと。
誰かと楽しく会話できたこと。
こうした出来事も、小さな幸せといえるのではないでしょうか。
私は、本書を読んで、幸せは遠くにあるものばかりではないのだと感じました。
すでに自分の身近にある幸せに気づくことも大切なのでしょう。
幸せに気づく習慣を身につける
日常生活では、嫌な出来事や心配事に意識が向いてしまうことがあります。
そのため、よい出来事があっても、気づかずに一日が終わってしまうことがあるかもしれません。
私は、そんなときこそ、小さな幸せを意識して探してみることが大切なのだと思います。
何か特別なことが起こるのを待つのではなく、普段の生活の中から幸せを見つける。
この習慣を身につけることで、日々の生活に対する感じ方も変わっていくのではないでしょうか。
3.ポジティブ3行日記で幸せを見つける習慣をつくる
本書では、日常生活の中にあるよい出来事に気づくための方法として、ポジティブ3行日記が紹介されています。
これは、一日の終わりに、その日にあった楽しい出来事やよかったことを3つ書き出す方法です。
私は、この方法はとても実践しやすいと感じました。
特別な道具を用意する必要はありません。
ノートやスマートフォンのメモ帳があれば、すぐに始められます。
例えば、次のような内容でもよいでしょう。
- 朝、気持ちよく散歩ができた
- おいしい食事を楽しめた
- 読んでいた本から新しいことを学べた
どれも、日常生活の中にある小さな出来事です。
しかし、こうした出来事を意識して振り返ることで、自分の生活にもよいことがあると気づけるかもしれません。
一日の振り返り方で感じ方が変わる
私たちは、一日の中で、楽しいことも嫌なことも経験します。
しかし、一日の終わりに嫌な出来事ばかり思い出していると、その日全体が悪い一日だったように感じることがあります。
反対に、よかった出来事を振り返ることで、その日にも楽しいことがあったと気づけるでしょう。
私は、この違いは大きいと思います。
もちろん、つらかった出来事を無理に忘れたり、すべてを前向きに考えたりする必要はありません。
悲しいときや苦しいときには、そうした気持ちを受け止めることも大切です。
そのうえで、日常生活の中にあるよい出来事にも目を向ける。
私は、ポジティブ3行日記を通して、そんな習慣を身につけていきたいと思いました。
4.幸せになるために日常生活でできること
本書を通して感じたのは、幸福について考えることは、自分自身の生活習慣を見直すことにもつながるということです。
私たちは、幸せになるために、何か大きな成果を出さなければならないと思うことがあります。
しかし、健康であることや、人とのつながりを感じることも、大切な幸福の一つでしょう。
また、日々の生活の中にある小さな喜びに気づくことも重要だと思います。
私は、本書から、幸せを感じるために次のようなことを大切にしたいと感じました。
まず、心と体の健康を大切にすること。
次に、家族や友人など、人とのつながりを大切にすること。
そして、目標に向かって努力しながら、日々の小さな幸せにも目を向けることです。
幸せは、誰かと比較して決まるものではないと思います。
自分にとって何が幸せなのかを考え、今の生活の中にある喜びを見つけることが大切なのでしょう。
まとめ|『精神科医が見つけた 3つの幸福』から学んだこと
『精神科医が見つけた 3つの幸福』は、樺沢紫苑さんが脳科学や心理学の観点から幸福について解説した一冊です。
私が特に印象に残ったのは、次の3つの考え方でした。
- 幸福をセロトニン・オキシトシン・ドーパミンという3つの視点から考える
- 特別な出来事だけでなく、日常生活の小さな幸せに気づく
- ポジティブ3行日記によって、よい出来事を振り返る習慣をつくる
私は特に、小さな幸せに気づくことの大切さが心に残りました。
幸せになりたいと思っていても、特別な出来事ばかり求めていると、今の生活にある喜びを見落としてしまうかもしれません。
だからこそ、日常生活の中で、よかったことや楽しかったことを意識して見つけるようにしたいと思います。
幸せは、大きな成功を手に入れたときだけでなく、普段の生活の中にもある。
これが、私が本書から学んだ大切な教訓です。
幸福について考えたい人や、日々の生活をより充実させたい人におすすめしたい一冊です。
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