要約
敵を作らない人の特徴とは
→ 相手を敵だとは思わない
相手と自分との共有する目的を確認する
お互い主義主張がぶつかる相手だったとしても、実は同じ目的を共有していることがある
人間の主張は完璧なものはない
大人の関係性における問題や課題の69%には明確な答えは存在しない (ワシントン大学の心理学者 ジョン・ゴッドマン博士)
目的を共有することでお互い仲間だという認識の中、話し合いをすることができる
自分が必ず正しいとは思わない
→ 自分の主張にも相手の主張にも一長一短がある
→ 自分の主張に思い入れがある場合、長所しか見えないことがある
相手からすると短所が目立つ
→ 自分も相手も短所ばかりに目がいき、ぶつかりあうこともある
我必ずしも聖に非ず 彼必ずしも愚に非ず 共にこれ凡夫のみ (聖徳太子)
自分の主張にも都合と利害があることを知る
自分が正しいと主張するのは自分の都合が入っている
→ 自分の都合のいい人、得をさせてくれる人はいい人と思う
→ 自分の都合の悪い人、損をさせてくる人は悪い人と思う
仏教では自分の自覚していない心が相当あると教えられている
→ 自分が自覚している心とは氷山の一角であり、自分が自覚していない心は海面下に大きくあると説かれる
自分の知らない自分の心、自分の知らない自分の願望、それは何かを教えるのが仏教
感想
敵を作らないためには相手を敵だと思わないこと。相手と自分の共有する目的確認をすることが大事。
僕はドラゴンボールが好きでマンガもアニメもよくみていた。ドラゴンボールにでてくるキャラクターは最初主人公の悟空の敵だったが、悟空に倒される。さらに強い敵が現れて最初に敵だったキャラクターと協力して強い敵を倒す、そしてさらに強い敵が現れての繰り返しである。最初は敵であっても共有する目的が一緒になると仲間になる。それがドラゴンボールの面白さの一つだと思うが、とてもいい見本だと思う。
自分の主張が必ず正しいわけではないし相手が必ず間違っているわけでもない。自分の主張に思い入れがある場合、そのことになかなか気づけない。相手の主張に耳を傾けることができず、ぶつかってしまうこともある。そんなとき冷静になって自分の主張を客観的に見る余裕を持てるようにしたい。
仏教では、そしるまじ たとえ咎ある人なりと わが過ちは それに勝れり という言葉があるが、自分に過ちがあるのだから人の事を批判ばかりしないようにする。なかなかできないことだが、覚えておきたい言葉だ。
コメント