私たちは毎日、時計を見ながら生活しています。
朝は何時に起き、仕事は何時に始まり、電車も決められた時間に動いています。
「時間は誰にとっても同じように流れている」
そう考えるのが当たり前でしょう。
ニュートンが考えた「絶対時間」
17世紀の物理学者ニュートンは、時間は宇宙のどこでも一定の速さで流れると考えました。
これを絶対時間といいます。
現在でも世界共通の時刻である協定世界時が使われています。
原子時計によって非常に正確に計測され、世界中どこの国でも同じ基準の時間が用いられています。
そのため、私たちは時間は誰にとっても同じものだと思いがちです。
アインシュタインが明らかにした「相対的な時間」
しかし、20世紀になると、アインシュタインは相対性理論によって、それまでの常識を覆しました。
時間は絶対ではなく、場所や速度によって流れ方が変わることを明らかにしたのです。
例えば、
・地上より高い場所では、時間はわずかに速く進みます。
・重力の強い場所では、時間はゆっくり進みます。
・光の速さに近いロケットに乗れば、地球にいる人より時間がゆっくり流れます。
現在ではGPSも、この時間のずれを計算に入れなければ正確な位置を示すことができません。
時間は「誰にでも同じ」ではないことが、科学によって証明されたのです。
仏教では昔から世界によって時間の流れが違うと説かれていた
実は仏教でも、時間の流れは一様ではないと説かれてます。
仏教には
・地獄界
・餓鬼界
・畜生界
・修羅界
・人間界
・天上界
という六道があります。
それぞれの世界では、時間の進み方が異なると説かれています。
蓮如上人は次のように教えられています。
それ、人間の五十年をかんがえみるに、四王天といえる天の一日一夜に相当れり。また此の四王天の五十年をもって等活地獄の一日一夜とするなり
つまり、人間界の五十年は四天王では一日にすぎず、その四天王の五十年が等活地獄の一日一夜になるというのです。
現代物理学と考え方は異なりますが、「世界によって時間の流れが違う」という点は興味深い共通点があります。
時間が違っても変わらない真理がある
時間の流れ方は場所によって異なるとしても、一つだけ変わらない真理があります。
それが仏教の説く諸行無常です。
「諸行無常」とは、
すべてのものは変化し続け、永遠に同じ状態ではいられない
という真理です。
お経には、
是生滅法
と説かれています。
生じたものは必ず滅していく。
どれほど長い時間を生きても、どれほど時間の流れ方が違っても、この真理だけは変りません。
諸行無常についてはこちらも

まとめ
ニュートンは「時間は絶対である」と考えました。
しかし、アインシュタインは相対性理論によって、時間は場所や速度によって変化することを明らかにしました。
そして仏教でも、六道それぞれ時間の流れが異なることが説かれています。
しかし、そんそ世界に生きようとも共通する真理があります。
それが諸行無常です。
時間は相対的であっても、「生じたものは必ず滅する」という真理は、時代や場所を超えてすべてのものに当てはまります。
だからこそ仏教は、この無常の世界を正しく見つめ、生きる目的を明らかにすることが最も大切であると教えているのです。
感想
時間の流れというのは絶対的なものではなかったことがわかりました。そのことを初めて知りました。現代物理学と仏教の教えに類似性があることにも驚きました。
これから物理学がもっと発展していけば、さらに仏教で説かれている世界があきらかにされるのかと期待したいです。物理学から仏教を読みとくことはとても面白いと思います。まったく関係なさそうに思えるが、そうじゃないことがわかりました。
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