三流はしない 二流は忘れない 一流は忘れる

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ブッダの勧められたこと

お釈迦さまは生涯たくさんの善行を教えていかれました。これを「諸善」といいます。

たくさんあるので諸々の善、あるいは万の行ともいわれ「万行」ともいいます。

たくさんあると何からすればいいのかわからいから、「諸善万行」を六つにまとめられたものを「六度万行」といいます。

六度万行は日常生活でも実行しやすいものです。

仏教では、善因善果、悪因悪果、自因自果と教えられます。仏教の根幹の教えです。

善い行いをしたら善い結果がくる。悪い行いをいしたら悪い結果になる。善いのも悪いのも自分のやったことは自分に返ってきます。

幸せになりたかったら、幸せのタネをまきなさいとお釈迦さまは説かれています。

六度万行の筆頭にあげらるのが「布施」です。布施とは親切のことです。

インドの言葉ではダーナといいます。

三流の人は布施をしない。二流の人は布施を忘れない。一流の人は布施を忘れる。

三流の人は布施をしないとはどういうことか?

私たちの本性は布施をしたくないという心です。出したくない、あげたくないという心を持っています。

布施の反対を「慳貪」という。

慳貪とは物を求め、物を惜しむ心のこと。

人が持っていると欲しくなり、人の物を取りたくなる心が「貪」の心。

自分が持っている物を惜しむ心を「慳」といいます。

慳貪の心だから幸せになれない。

ブッダが忘れなさいと言われたこと

二流と一流の人は布施をする人だが、二流の人は布施をしたことを覚えている。

私はあの時に、あの人に、与えたんだ、といつまでも記憶している。

だけど、一流の人は布施をしても、さらりとその事実を忘れる。

これが二流と一流の違いということ。

仏教では布施をしたときの心がけとして「三輪空」につとめなさいと教えられます。

三輪空とは、私がしてあげた、誰々にしてあげた、何々をしてあげた、この三つを忘れなさいと教えられています。

私たちは人に親切したときにこの三つをいつまでも覚えている。

そこで悲劇が起きます。自分は与えたと覚えているのに与えられた相手が忘れている。

相手からお返しがこないとイライラしたり、こんなことならやるんじゃなかったと後悔する。

布施をすることは素晴らしいことだが、忘れることができないと苦しい。

布施をしたことを忘れられる人は一流になることができる。

ブッダが覚えていなさいと言われたこと

仏教の教えでは「与えた親切は忘れなさい」「受けた親切は忘れてはなりませんよ」と教えられる。

与えた親切を忘れるのが三輪空の教え。

受けた恩は忘れてはなりませんよというのは「知恩・感恩・報恩」といいます。

恩を知るとは受けた親切を知るということ。

恩を感じるとは恩を深く受けとめなさいということ。

恩に報いるとは恩返ししなさいということ。感謝の気持ちを表すことが報恩。

この三つの恩は人間としてすごく大事なことだと仏教では教えられています。

感想

幸せになりたかったら、布施をすればいいが、布施をしたこといつまでも覚えていると苦しくなる。

僕自身にも経験があるが、あのときしてあげたのに何も返さないなんてどういうことだ、と心の中で思うことがある。

そう思ったっときは、相手のためにやったことだから、相手が喜んでくれたならそれでいいと自分自身に言い聞かせるようにしています。

自分がやった親切が回り回って他の人から返ってくるというのも仏教の教えなので、いつか他の人から返ってくるだろうと気楽に考えるようにしています。

自分がやった親切を忘れるためには、親切するのが習慣になってしまえば、いちいち覚えていることも少なくなります。

逆に、普段親切しない人がたまに親切をすると、いつまでも覚えている。

普段から親切を習慣にしていきたいです。

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この記事を書いた人

1983年生まれです。
仏教を学んでよりよい人生をおくりたいです。
みなさん一緒に学びましょう。

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