「どうして自分の人生は、思い通りにいかないのだろう」
そんなことを考えた経験はないでしょうか。
一生懸命に努力しても、期待していた結果が得られない。将来の目標を立てても、計画通りに進まない。
私たちの人生には、思い通りにいかないことがたくさんあります。
しかし、そもそも人生とは、すべてが自分の思い通りになるものではないのでしょう。
もちろん、だからといって、目標を持ったり努力したりすることが無駄になるわけではありません。
大切なのは、目標に向かって努力しながらも、思い通りにならない現実を受け入れることだと思います。
思い通りにならなくても人生は続きますし、そんな毎日の中にも幸せを感じることはできます。
今回紹介する『佐藤愛子の言葉』は、作家・佐藤愛子さんの人生観や生き方を、80の言葉を通して紹介した一冊です。
私は本書を読んで、人生が思い通りにいかないとき、どのような心構えで生きていけばよいのかを考えさせられました。
今回は、特に印象に残った3つの教えについて、仏教で学んできたことや自分自身の経験を交えながら紹介します。
『佐藤愛子の言葉』とはどんな本?
佐藤愛子さんは、1923年に大阪市で生まれた小説家、エッセイストです。
父は小説家の佐藤紅緑、兄は詩人のサトウハチローです。
1969年には『戦いすんで日が暮れて』で直木賞を受賞しました。
その後も『血脈』『晩鐘』などの作品で文学賞を受賞し、幅広い読者から支持されてきました。
また、『九十歳。何がめでたい』は大きな話題となり、ユーモアを交えながら率直に語る人生観が注目されました。
『佐藤愛子の言葉』では、そんな佐藤愛子さんの人生経験から生まれた考え方が紹介されています。
私は、長い人生を歩んできた人の言葉には、実際の経験に裏打ちされた重みがあると感じます。
特に本書には、人生の苦しみや失敗を、どのように受け止めればよいのかを考えさせられる言葉が多くありました。
1.人生のマイナスはいつまでも続かない|諸行無常から考える
本書で最初に印象に残ったのが、人生がうまくいかないときには、状況が変わるまで待つことも大切だという考え方です。
佐藤愛子さんは、人生の中でさまざまな苦難を経験してきました。
しかし、そうした経験が、後の創作活動につながったこともあったと紹介されています。
私は、この考え方に共感しました。
人生がうまくいかないとき、私たちは、この苦しい状況がいつまでも続くのではないかと思ってしまうことがあります。
仕事で失敗したとき。
人間関係がうまくいかないとき。
努力しても結果が出ないとき。
そんなときは、どうしても悪いことばかり考えてしまうものです。
しかし、今の状況が永遠に続くとは限りません。
時間がたつことで環境が変わったり、思いがけない機会が訪れたりすることもあります。
私は、苦しいときこそ、今の状況だけを見て将来のすべてを悲観する必要はないのだと思いました。
仏教の諸行無常との共通点
私は、この考え方を読んで、仏教の「諸行無常」を思い出しました。
諸行無常とは、因縁によって生じたものは常に変化し、いつまでも同じ状態ではないという教えです。
私たちの人生も、変化の連続です。
今は苦しい状況にあっても、その状況がずっと続くとは限りません。
反対に、今うまくいっているからといって、その状態がいつまでも続くとは限らないでしょう。
私は、この教えを学ぶことで、よいときも悪いときも、今の状態にとらわれすぎないことが大切なのだと考えるようになりました。
ただし、苦しい状況が必ず自然によくなるとは限りません。
必要な努力を続けたり、周囲の人に助けを求めたりすることも大切です。
私は、今が苦しいからといって人生を諦めるのではなく、状況が変わる可能性を信じながら、自分にできることを続けたいと思います。
2.人生は思い通りにいかない|求不得苦から学ぶ生き方
次に印象に残ったのが、世の中は自分の思い通りにならないものだという考え方です。
私は、この言葉を読んで、確かにその通りだと思いました。
私たちは、自分が思い描いた未来を実現したいと願っています。
仕事で成功したい。
人間関係をよくしたい。
目標を達成したい。
しかし、どれだけ努力しても、必ず思い通りの結果になるとは限りません。
例えば、年の初めに目標を立てても、年末になって振り返ると、計画通りに進んでいないことがあります。
ましてや、2年後や3年後に自分がどのような状況になっているかは、簡単にはわかりません。
私は、人生には自分の努力だけではどうにもならないこともあるのだと思います。
だからこそ、思い通りにならないことを前提にして生きる姿勢も必要なのでしょう。
仏教の求不得苦とのつながり
仏教には「求不得苦(ぐふとっく)」という教えがあります。
これは、求めても得られない苦しみのことです。
私たちは、欲しいものが手に入らなかったり、望んだ結果が得られなかったりすると苦しみます。
しかし、人生がすべて自分の思い通りになることはありません。
私は、求不得苦という教えを学ぶことで、人間は昔から、思い通りにならないことに苦しんできたのだと感じました。
もちろん、目標を持って努力することは大切です。
しかし、努力したからといって、必ず望んだ結果が得られるとは限りません。
私は、目標に向かって努力しながらも、結果にとらわれすぎない姿勢を持ちたいと思います。
思い通りにならないことを受け入れるのは、努力を諦めることではありません。
むしろ、思い通りにならない現実の中でも、自分にできることを続けるために必要な考え方なのだと思います。
3.原因を他人に求めない|自因自果から考える
本書で最後に印象に残ったのが、人生で苦難に遭ったとき、他人を恨むだけでなく、自分自身の行動を振り返ることが大切だという考え方です。
私は、この考え方に強く共感しました。
何かうまくいかないことが起こると、私たちは誰かのせいにしたくなることがあります。
「あの人が悪い」
「あの人さえいなければ」
そんな気持ちになることもあるでしょう。
しかし、他人を恨んでばかりいると、いつまでも嫌な気持ちが残ってしまいます。
私は、恨みの気持ちを持ち続けることは、自分自身にとっても苦しいことだと思います。
仕事でトラブルが起きたときの経験
私自身も、仕事でトラブルが起きたとき、他人のせいにしてしまったことがあります。
「あの人のせいで、こんなことになった」
そう考えると、相手に対する怒りや恨みが生まれました。
そして、その気持ちを抱えたままでいると、イライラしてしまい、周囲の人に当たってしまうこともありました。
しかし、相手を恨んでいるだけでは、問題が解決するわけではありません。
私は、そんな経験から、自分自身の行動を振り返ることも必要なのだと思うようになりました。
もちろん、仕事のトラブルには、さまざまな原因があります。
自分だけでなく、他人の行動や職場の環境が関係していることもあるでしょう。
そのため、すべてを自分の責任だと考える必要はありません。
大切なのは、相手を責めることだけで終わらず、自分に改善できることはなかったかと考える姿勢だと思います。
仏教の自因自果から学んだこと
私は、この考え方を読んで、仏教の「自因自果」を思い出しました。
私が学んできた仏教では、善因善果、悪因悪果、自因自果という因果の道理が教えられています。
自因自果とは、自分の行いが自分の受ける結果につながるという教えです。
また、他人の行いだけが自分の果報の原因になるという「他因自果」はないと学んできました。
私は、この教えから、他人を恨むことよりも、自分自身の行いを見つめ直すことが大切なのだと考えるようになりました。
ただし、この教えを理由に、他人から受けた不当な扱いや被害まで、自分の責任だと決めつけるべきではありません。
自分の行いを振り返ることと、他人の責任を正しく考えることは、分けて考える必要があります。
私は、苦しいことがあったとき、ただ相手を恨むのではなく、自分にできる改善を考えられるようになりたいと思います。
4.佐藤愛子の人生観から学んだこと
本書を通して感じたのは、人生を思い通りにしようとしすぎないことの大切さです。
私たちは、目標を立て、努力し、よい結果を求めます。
しかし、現実には思い通りにいかないこともあります。
そんなとき、結果が出なかったことだけを考えていると、苦しくなってしまうでしょう。
私は、人生には変化があることを知り、思い通りにならないことも受け入れる姿勢が必要なのだと思います。
また、苦しいことが起きたときには、他人を恨むだけでなく、自分にできることを考えることも大切です。
すべてを自分の思い通りにすることはできません。
しかし、今の自分がどのように考え、どのように行動するかは、ある程度自分で選ぶことができます。
私は、そうした日々の積み重ねを大切にしていきたいと思いました。
まとめ|『佐藤愛子の言葉』から学んだ3つの教え
『佐藤愛子の言葉』は、佐藤愛子さんの人生経験から生まれた考え方を、80の言葉を通して紹介した一冊です。
私が特に印象に残ったのは、次の3つの教えでした。
- 人生のマイナスはいつまでも続かない:状況は変化するため、今だけを見て悲観しすぎない
- 人生は思い通りにいかない:努力を続けながら、望んだ結果にならないことも受け入れる
- 原因を他人に求めるだけで終わらない:自分自身の行動を振り返り、改善できることを考える
私は特に、人生は思い通りにいかないものだという考え方が心に残りました。
目標に向かって努力することは大切です。
しかし、どれだけ努力しても、必ず望んだ結果になるとは限りません。
だからこそ、思い通りにならないことを受け入れる姿勢も必要なのでしょう。
また、私は仏教の諸行無常や求不得苦、自因自果を学ぶことで、人生の苦しみや変化について考えるようになりました。
思い通りにいかない人生の中でも、自分にできることを続けていく。
これが、私が本書から学んだ大切な教訓です。
人生が思い通りにいかずに悩んでいる人や、これからの生き方について考えたい人におすすめしたい一冊です。
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