人間関係の悩みの中には、
・親の言うことに逆らえない
・上司の顔色ばかりうかがってしまう
・パートナーに行動を制限される
といったものがあります。
その背景には、相手が無意識のうちに「支配しようとしている」場合があります。
しかし、人を支配しようとする人には共通した口癖があります。
今回は、仏教の教えを通して「人を支配しようとする人の特徴」について考えてみましょう。
口癖①「お前はダメだ。だから私の言うことを聞け」
支配しようとする人は、まず相手の自信を奪おうとします。
例えば、
・お前は無能だ
・お前には無理だ
・お前は何をやっても失敗する
などの言葉です。
こうした言葉を繰り返し聞かされると、人は次第に自信を失います。
そして、
「自分では判断できないから、この人に従った方がいい」
と思うようになります。
仏教が教える人間の姿
仏教では、すべての人は煩悩を持った存在であると教えられています。
完璧な人間はいません。
だから仏教の立場から見れば、
「お前はダメだ」
と他人を見下している人もまた、煩悩を持つ不完全な人間です。
人を支配しようとする人は、自分だけが正しいかのように振る舞います。
しかし仏教は、
「人間は皆、迷いの中を生きる凡夫である」
と教えています。
相手を過度に恐れたり、自分だけを責めたりする必要はありません。
人生が煩悩によって苦しくなる理由

口癖②「あなたのために言っているのよ」
一見すると優しい言葉に聞こえます。
親が子どもに、
「あなたのためを思って言っているのよ」
と言うこともあるでしょう。
もちろん、本当に相手を思っての言葉もあります。
しかし、この言葉が頻繁に使われる場合は注意が必要です。
「あなたのため」が支配の道具になることもある
人は誰でも自分の価値観を持っています。
ところが支配的な人は、
・自分の考えが正しい
・相手も従うべきだ
と思っています。
そのため、
「あなたのため」
という言葉を使って、自分の考えを押し付けようとします。
言われた側は、
「心配してくれているのだから断れない」
「反対すると悪い気がする」
と罪悪感を抱きます。
結果として、自分で考える力を失ってしまうのです。
本当に相手のことを思う人は、最終的な判断を相手に委ねます。
支配しようとする人は、判断まで自分が握ろうとします。
口癖③「言うことを聞かないと不幸になるぞ」
これは非常に強力な支配の言葉です。
例えば、
・私から離れたら生きていけない
・私の言う通りにしなければ失敗する
・勝手なことをすると後悔するぞ
といった言葉です。
夫婦関係、親子関係、職場などでよく見られます。
自主性を奪う言葉
この言葉の本質は、
「自分で考えるな」
というメッセージです。
親が子どもに、
「親の許可なく行動するな」
と言う。
上司が部下に、
「余計なことは考えず指示に従え」
と言う。
パートナーが、
「自分から離れたら不幸になる」
と言う。
こうした言葉は、自主性や主体性を奪っていきます。
支配する人も不安を抱えている
実は、人を支配しようとする人自身も不安を抱えています。
自分の支配下から相手が離れてしまうことが怖いのです。
だから、
・干渉する
・束縛する
・監視する
・自由を認めない
という行動につながります。
相手を信頼できない心が、支配という形になって現れるのです。
仏教が教える「自因自果」の考え方
仏教では、
自因自果(じいんじか)
という大切な教えがあります。
これは、
「自分の行いが自分の結果を生み出す」
という意味です。
人生の責任を他人に押し付けることもできませんし、逆に他人に人生を支配してもらうこともできません。
最終的に人生を決めるのは、自分自身の行いなのです。
だからこそ、
・自分で考える
・自分で判断する
・自分で責任を持つ
ことが大切になります。
仏教で教えられる因果の道理とは

まとめ|人を支配しようとする人の特徴
人を支配しようとする人には、次のような口癖があります。
①「お前はダメだ」
相手の自信を奪い、依存させようとする。
②「あなたのために言っている」
善意を装いながら、自分の価値観を押し付けようとする。
③「言うことを聞かないと不幸になる」
恐怖を利用して相手を従わせようとする。
仏教では、すべての人は煩悩を持つ凡夫であると教えられます。
絶対に正しい人も、絶対に従わなければならない人もいません。
そして、自分の人生は自分の行いによって決まる「自因自果」の世界です。
誰かに支配される人生ではなく、自ら考え、自ら歩む人生を大切にしたいものです。
感想
人を支配しようとするときに使う言葉がよく分かりました。支配しようとは思っていなくてもつい自分の意見を押し付けたいときに使ってしまう言葉です。特に、あなたのために言っているから、という言葉はいいがちだと思います。相手にとっては余計なことなのに、自分はいいアドバイスをしていると思いこんで言ってしまうことがあります。
日本人のプロ野球選手がメジャーリーグへ移籍してカルチャーショックを受けることの一つに、メジャーリーグのコーチは選手にあれこれとアドバイスをしないことを挙げている人がいました。選手が自分で悩んでいることをコーチに相談してはじめてアドバイスをしてくれるといいます。聞かれてもいないことにあれこれと技術的なことを教えることははないといいます。メジャーリーグはとても自主性を重んじていると思いました。
仏教ではすべてのことは自因自果と教えられます。自分に起きた結果は、自分の中に原因がある。もし、ものごとが上手くいかないことがあったら、原因はその人の中にあると考えるようにしようと思いました。それはその人自身の問題であり周りの人ができることは解決を手伝うことだと思いました。
コメント