「なぜ自分ばかり苦しいのか」
「どうすれば悩みは軽くなるのか」
仏教では、結果には必ず原因があると教えられています。
その代表的な教えが因縁和合(いんねんわごう)です。
仏教で説かれる因果の道理とは

因縁和合とは何か
仏教では、
・因(いん)
・縁(えん)
がそろうことによって、結果(果)が生まれると説かれます。
これを「因縁和合」といいます。
因とは
因とは、結果を生み出す直接の原因です。
仏教では主に、
・身体の行い
・口の行い
・心の行い
などが「因」にあたります。
縁とは
縁とは、結果を生み出す間接的な条件です。
例えば、
・人間関係
・時代
・家庭環境
・職場
・国
・出会い
などがあります。
果とは
果とは、現れた結果です。
・悩み
・苦しみ
・幸せ
・喜び
などが果にあたります。
つまり仏教では、
自分の行い(因)と環境(縁)が合わさって結果(果)が起こる
と教えられるのです。
悩みを変えるには「因」か「縁」を変える
仏教では、
結果を変えようと思ったら因を変えるか縁を変えるかしかない
と教えられています。
つまり、
・自分の行いを変える
・環境を変える
ことによって、悩みを軽くすることができるのです。
「自分の悩みは変えられない」と思ってしまいがちですが、仏教ではそうは説かれません。
因や縁を変えれば、人生の結果も変わってくるのです。
仏教が勧める「善い行い」
では、どんな因をつくればよいのでしょうか。
仏教では、善い結果を得るために「善行」を勧められています。
これを、
諸善万行(しょぜんまんぎょう)
といいます。
さまざまな善い行いを積むことが大切だと教えられているのです。
善行の筆頭にあげられるのが「布施」
仏教で特に大切にされる善行が、
布施(ふせ)
です。
布施とは、簡単にいえば、
・人に親切する
・人に与える
・思いやりを持つ
のことです。
お金を持っていなくてもできる布施もあります。
・優しい言葉をかける
・笑顔で接する
・励まし
も布施になります。
なぜ布施をすると幸せになれるのか

因果応報のたとえ話
例えば、自分がリンゴを5個持っているとします。
そのうち2個を困っている人にあげたら、自分のリンゴは3個になります。
一見すると損をしたように感じます。
しかし仏教では、
与える行為には功徳がある
と教えられます。
その親切がめぐりめぐって、自分に返ってくることがある。
すると最終的に、リンゴが6個になるような結果になることもあるのです。
これが因果応報の考え方です。
人に親切すると悩みが軽くなる
仏教にこんな言葉があります。
慈悲まけば 愁苦の悩み 遁れ去る
慈悲とは、人を思いやる心です。
人に親切していると、不思議と自分の悩みにばかり心が向かなくなります。
すると、苦しみが少しずつ軽くなっていくのです。
幸せになるための六つの善行

環境を変えることも大切
もし自分の行いをすぐ変えられなくても、縁を変えることで悩みを軽くすることはできます。
親鸞聖人は、
悪を好まん人には慎みて遠ざかれ、近づくべからず
と教えられています。
悪い影響を与える人や環境から離れることも大切なのです。
逆に、
・前向きな人
・努力する人
・思いやりのある人
と接すると、自分も良い方向へ変わっていきます。
仏教では、
善い縁によって善い結果が起こる
と教えられています。
仏教で最も尊い縁とは
仏教では、数ある縁の中でも最も尊いものを、
仏縁(ぶつえん)
といいます。
仏法に触れる縁です。
そして、その中でも特に尊いのが、
聴聞(ちょうもん)
です。
聴聞とは仏教の教えを聞くこと。
人生の苦しみや悩みの原因を知り、どう生きればよいかを学ぶことです。
まとめ|因と縁を変えれば人生は変わる
仏教の因縁和合の教えでは、
・因(自分の行い)
・縁(環境や人間関係)
によって結果が決まると説かれています。
つまり、
・善い行いをする
・善い環境に身を置く
ことで、悩みを軽くし、人生を良い方向へ変えていくことができるのです。
そして仏教では、最も尊い縁は「仏縁」、特に「聴聞」であると教えられています。
日々どんな縁に触れるかによって、人生は大きく変わっていくのかもしれません。
感想
自分の悩みというのは自分の行いか環境のどちらかに問題があるからだという。そのどちらかを変えることで悩みも変えることが出来ます。
経営コンサルタントの大前研一は人間が変わる方法は次の3つしかないと述べている。「1つは時間配分を変える、2つ目は住む場所を変える、3つ目は付き合う人を変える、この3つの方法でしか人間は変らない」この話を聞いたとき、因と縁どちらかを変えることだと思いました。大前研一といえばビジネス書をたくさん書いているが、ビジネスで培った哲学と仏教の教えは通じるところがあるのが面白いです。
因縁和合の教えを知っていれば、今、自分の悩みは因と縁どちらの影響なのか分析できることができる。悩みの原因がわかれば、どうすればいいか考えることができます。
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