心口各異・言念無実——なぜ人は本音と建前を使い分けるのか【親鸞聖人が明かす人間の真実】

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海外では、「日本人は本音を言わず、嘘をつく民族だ」と言われることがあります。

例えば、

・会う予定がないのに「また今度会いましょう」と言う

・商談を断るときに「考えてお返事します」と言う

・外国人に対して「日本語がお上手ですね」と言う

・怒っているのに「怒っていません」と答える

このような表現は、日本では相手への配慮や思いやりとして受け取られることが少なくありません。しかし、率直なコミュニケーションを重視する文化では、「本心と違うことを言っている」と受け止められることがあります。

目次

嘘をまったくつかずに生きることはできるのか

私たちは「嘘はいけない」と教えられて育ちます。

しかし、現実には誰もが多少なりとも本音を隠しながら生活しています。

もし思ったことをそのまま口にしていたらどうなるでしょうか。

・親子関係

・夫婦関係

・友人関係

・上司と部下の関係

どの人間関係も、たちまち壊れてしまうかもしれません。

だから私たちは、相手を傷つけないために言葉を選び、本音を飲み込むことがあります。

お釈迦さまが説かれた「心口各異・言念無実」

お釈迦さまは人間の姿を、

心各異(しんくかくい)・言念無実(ごんねんむじつ)

と教えられました。

これは、

「心で思っていることと口にすることは違い、言葉にも心にも真実がない」

という意味です。

人は自分でも気づかないうちに、本音と建前を使い分けながら生きています。

心理学でも明らかになった「無意識」の存在

心理学では、人の心は次の二つに分けられると考えられています。

意識…自分で自覚している心

無意識…自分でも気づいていない心

よく「氷山」にたとえられるように、水面から見えている部分はほんの一部です。

自分で知っている心は氷山の一角にすぎず、その下には自分でも知らない広大な無意識が存在しています。

つまり、人は自分自身の心さえ完全には理解できていないのです。

親鸞聖人が見つめられた人間の本当の姿

親鸞聖人は、

虚仮不実のわが身にて 清浄の心もさらになし

と教えられました。

「虚仮不実」とは、偽りや飾りが多く、真実のない人間という意味です。

親鸞聖人は9歳で比叡山に入り、20年間にわたって厳しい修行を続けられました。

普通に考えれば、それだけ修行を積めば清らかな心になれそうです。

しかし、親鸞聖人が見つめた現実は違いました。

修行を重ねても、自分の中から欲や怒りやねたみ、そねみの心はなくならない。

その事実に深く絶望され、29歳で比叡山を下りられたのです。

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私たちは「もっと努力すれば優しい人になれる」「修行すれば煩悩はなくなる」と考えがちです。

しかし、親鸞聖人は、自らの20年間の修行を通して、

人間の中の煩悩は断つことができないという現実を見つめられました。

だからこそ親鸞聖人は、阿弥陀仏の本願に救いを求められたのです。

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まとめ

本音と建前を使い分けるのは、日本人だけの特徴だけではありません。人は誰でも、人間関係を保つために本心を隠したり、自分でも気づかない心に動かされたりしながらいきています。

お釈迦さまはそれを「心口各異・言念無実」と説かれ、親鸞聖人は「虚仮不実のわが身」という言葉で、自らの体験を通して人間の真実の姿を明らかにされました。

自分の心を深く見つめたとき、私たちは「自分は思っていたほど立派な人間ではない」という事実に気づかされます。その気づきによって仏教の教えを聞きたいという気持ちが湧きおこってきます。

感想

すべての人は大なり小なり嘘をつかないと生活ができないということがわかりました。確かに思ったことをすべて口に出していたら、たちまちケンカになってしまいます。本音と建前は使い分けなければならないことです。

お釈迦さまは心口各異、言念無実といわれたがそれはすべての人に当てはまることです。嘘をついたことのない人はこの世にいないと思います。すべての人は嘘をついているとわかりました。

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この記事を書いた人

1983年生まれです。
仏教を学んでよりよい人生をおくりたいです。
みなさん一緒に学びましょう。

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