要約
不断煩悩得涅槃
煩悩を断つことはできない
煩悩あるままで幸せになれる
煩悩具足の凡夫
→ 煩悩でできているのが人間
「凡夫」というは無明・煩悩われらが身にみちみちて、欲もおおく瞋り腹だち、そねみねたむ心多く間なくして、臨終の一念に至るまで止まらず消えず絶えず (親鸞聖人)
煩悩あるままで救われた世界
→ 無碍の一道
→ 無上の幸福
→ 不可称・不可説・不可思議の信楽
譬如日光覆雲霧 雲霧之下明無闇
→ 日光は煩悩の雲や霧で覆われている
→ 日光が出ると明るく照らす
→ どれだけ雲や霧で覆われていても明るい
→ 闇がない世界
無明の闇を破する慧日なり (親鸞聖人 教行信証)
平生の一念で信心獲得できる
仏教を聞く目的は信心獲得するため
感想
煩悩があるままで幸せになれるという。煩悩はなくすことができない。人間は煩悩でできている。信心獲得した世界とは、無碍の一道、無上の幸福などといわれる。
親鸞聖人は欲も怒りも、ねたみそねみの心は、死ぬまでなくならないといわれている。それが人間であるという。修行をしても煩悩はなくならない。それは一般的な仏教のイメージとかけ離れているように思えるが、20年間比叡山で修行された親鸞聖人の真実だと思う。
煩悩があるままで救われる世界があることを親鸞聖人は生涯教えられ続けた。
そのみ教えにあうことができたことは、人生の中で幸運なことだ。
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