要約
人を支配しようとする口癖
その1 お前はダメだ お前は無能だ だから私の言うことを聞かなければならない
仏教ではすべての人は煩悩の塊
→ 仏教を知っていればお前はダメだと言われたら、あなたもダメだと言いかえすことができる
→ 人間は皆ダメな人同士と見るのが仏の教え
その2 あなたのために言っているのよ だから私の言うことを聞かなければならない
親が子供に対して言うことが多い
→ 自分の思いどおりにしたい人が使う言葉
→ 子供はそれを言われると罪悪感を感じる
あなたのために、と言いすぎる人には気を付けたほうがいい
すべての人は自分のことを最優先で考えている 人のためと言いながら結局は自分のため
あなたのために言っているのよ、という言葉は支配しようとする人の常套句
その3 勝手なことをするとお前は不幸になるぞ だから私の言うことを聞かなければならない
→ パートナー(夫)から離れるな、離れたらお前は一人では生きていけないんだから、といわれる妻
→ 私に逆らうな言うことを聞け、聞かぬなら見捨てるぞ、という上司
→ 親の許可なく自分の頭で勝手に考えて行動するな、といわれる子供
これらは自主性や主体性を奪う言動
支配しようとする人は自分の支配下におかないと不安になる
→ だから干渉するし束縛する 相手の自由が許せない
すべては自因自果であることを自覚する 自分の原因で人生が決まる
感想
人を支配しようとするときに使う言葉がよく分かった。支配しようとは思っていなくてもつい自分の意見を押し付けたいときに使ってしまう言葉だ。特に、あなたのために言っているから、という言葉はいいがちだ。相手にとっては余計なことなのに、自分はいいアドバイスをしていると思いこんで言ってしまう。
日本人のプロ野球選手がメジャーリーグへ移籍してカルチャーショックを受けることの一つに、メジャーリーグのコーチは選手にあれこれとアドバイスをしないことを挙げる人は多い。選手が自分で悩んでいることをコーチに相談してはじめてアドバイスをしてくれるという。聞かれてもいないことにあれこれと技術的なことを教えることはない。メジャーリーグはとても自主性を重んじている。
仏教ではすべてのことは自因自果と教えられる。自分に起きた結果は、自分の中に原因がある。もし、ものごとが上手くいかないことがあったら、原因はその人の中にある。それはその人自身の問題であり周りの人ができることは解決を手伝うことだと思う。
自因自果とは自分の行動の責任は自分にあることを、あきらかにみることだ。
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