要約
■ 親子の仲がこじれやすい原因はお互いの思いが強いから
・ 親は子供に対して思いが強い
・ 遠行憶念 (お釈迦様) 子供が遠くに行っても子供のことを忘れない親心
・ 究竟憐愍 (お釈迦様) いつまでも親のとっては子供は子供
・ 子供にとって幼いころは親というのは自分のすべて
→ 親の存在を支えにしている
■ 人は信じているものに裏切られてたとき苦しむ
・ 信じるとは支えにする(力にする、頼りにする、愛している、思いをかけている)
・ あまり思いをかけていない人から裏切られても、悲しみや怒りは小さい その子だけを思い愛していたとき裏切られると悲しみや怒りは大きい
■ 親は子供を傷つけがち
・ 親の教育で子供の性格は決まる
・ 一番思いをかける仲だからこそお互い修復できな程傷つけあうこともある
■ なぜ親子の仲がこじれやすいか 原因その2
・ 親子関係はずっと続くから
・ 嫌いな人がいてもその場限りだったら我慢すればいいが、親子の場合は生涯続く
→ たとえ親子の縁を切ったといっても、心の中は親と子供の関係は続く
・ 夫婦の場合離婚してしまえば赤の他人になることができる
→ ずっと引きずることはない
→ しかし、親と子供の関係はなくなることはない
・ 死別しても親にとっては子供は子供であり、子供にとっては親は親である
・ 子供が親を選ぶことはできない 親が子供を選ぶこともできない
■ 仏教の教えによって救われた人の歌
☆ 60億の子に60億の母あれど 我が母にまさる母なし
■ 親鸞聖人
・ 4才 父を亡くす
・ 8才 母を亡くす
・ 9才 出家する
・ 29才 無上の幸せになる
→ 親鸞聖人はお父さんお母さんのおかげで、自分は仏教を聞けてこの幸せにさせていただけた。お父さんお母さんに感謝されたご一生だった。
・ 親という大きな影響を受けた人の存在があったればこそこうして仏教を聞き本当の幸せになることができた。そのときこの親で本当によかったとつくづく思わされる。
感想
親子の仲がこじれやすい原因の一つがお互いの思いが強いからだという。親は子供のことを心配するあまり子供を自由にさせないことがある。それが子供にとっては窮屈で不満を持つ原因になる。
僕は高校を卒業したら東京に行きたいと思っていた。しかし親は絶対にダメだといった。一人暮らしは大変だし、田舎で暮らしている人が都会では住むのは無理だといって、絶対に認めてくれなかった。だから当時は親に対してとても不満や怒りを持っていて親子の仲は最悪だった。あれから20年以上経って思うのは、親は僕のことを心配していたから一人暮らしを反対したのだとわかる。その時の僕はとても人付き合いが下手だったし、ましてや一人で生活できたとは思えない。そのことを親はわかっていたから認めなかった。親を恨んでいたのは間違いだった。親に対して今は感謝しかない。
今こうして仏縁を結べたことは、僕自身もこの親で本当に良かったと思う。世の中には仏縁を結べない人がたくさんいるなか、幸運にも仏縁を結ぶことができたからだ。
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