聖道仏教と浄土仏教

要約

聖道仏教 仏性を修行して磨く 煩悩のさびをこすり落として悟りを開く

→  法相宗 華厳宗 律宗 天台宗 真言宗 臨済宗 曹洞宗 黄檗宗 日蓮宗

浄土仏教 仏性はない 人間は煩悩の塊 弥陀の本願によって幸せになる教え

→  融通念仏宗 浄土宗 浄土真宗 時宗

若し悪を造ることを論ずれば何ぞ暴風駛雨に異ならん  (道綽禅師)

→  土砂降りの雨のように悪いことばかり心の中で思っている

曇鸞大師 聖道仏教では助からないといわれた

道綽決聖道難証 唯明浄土可通入  (正信偈)

聖道仏教では助からない 浄土仏教だけが救われることができる

感想

日本の仏教は13宗派ありそれを聖道仏教と浄土仏教にわけることができるという。それは修行して悟りを開く教えと、弥陀の本願によって救われる教えだという。

仏教ときくと修業して悟りを開くイメージだが、修行しても煩悩はなくならないという。煩悩があるままで救われるのが阿弥陀仏の本願だといわれる。

阿弥陀仏の本願とはすべての人をありのままの姿で救うというお約束だ。厳しい修行に耐えた人だけが救われるというわけではない。老少善悪関係ない教えである。

聖道仏教の修行で「千日回峰行」というのがあるが、そういう厳しい修行に耐えた大阿闍梨といわれる人の本を読んだことがある。修業して得られるものはどう生きるかということしか書かれていなかった。もちろんそれは大事なことだが、なぜ生きるかというところまでは、あきらかにされていなかった。

浄土仏教ではなぜ生きるの答えは、阿弥陀仏の本願に救われることだと教えられる。後生の一大事の解決できる方法は弥陀に救われることだ。それまで聴聞を続けていきたい。

仏法は聴聞に極まる。

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