楢山節考

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映画予告

映画監督 今村昌平

日本映画界の巨匠・今村昌平。代表作「にっぽん昆虫記」や「赤い殺意」など日本の底辺に目を向け、人間の本性を執拗に追求した。1983年の「楢山節考」1997年の「うなぎ」で2度のカンヌ国際映画祭グランプリを獲得し、世界的にも高く評価された。今村昌平は大正13年、東京・大塚の開業医の家に生まれた。18歳で終戦を迎えた今村は、生活のために闇市で稼ぐ一方、早稲田大学に入学、演劇部の活動にのめり込んでいく。人間の欲望がむき出しに渦巻く闇市での生活体験が今村昌平の原点である。闇市を舞台にした黒澤明監督の「酔いどれ天使」に感動し、映画界に飛び込む。以来およそ50年、映画監督一筋の道を歩んだ。

「人間とは何か、生きるとは、そして死ぬとはなにか」追求し続けた映画人生だった。

感想

村の因習により、山に捨てられる老婆とその息子の心の葛藤を描いた人間ドラマが描かれている。

昔の村の生活やしきたりなどが描かれていてとてもカルチャーショックを受けた。70歳になったら山へ捨てにいくという姥捨てという習わしは一番ショッキングだった。

村の中で暮すことはとても閉塞的で狭い世界だと感じた。外部の人との交流はほとんどないので人間関係に広がりがない。それに村で起きたことはたいていみんなに知られてしまい、プライバシーなどまったくない。

しかし、そんな狭い世界だからこそ親子や家族という関係は濃密で深く結びついている。70歳になったら山に捨てに行くということが、どれほど辛く悲しいものかが伝わってくる。

本作は親子の在り方、死への向かい方などを考えるきっかけとなる映画となっています。

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この記事を書いた人

1983年生まれです。
仏教を学んでよりよい人生をおくりたいです。
みなさん一緒に学びましょう。

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