要約
怒ることは自損損他
怒った方がいい場面がある
→ 舐められてはいけないとき
しかし怒りは百害あって一利なし 怒らなくても相手には伝えることが出来る
怒られるといやいや従う
怒りっぽい人がいると作業効率が下がる
なぜ怒りが周りの人に損をさせるか?
仏教では怒りのことを瞋恚という 炎にたとえられる
→ 言っちゃいけないことをいう
→ やっちゃいけないことをやる
その結果相手との関係が崩れてしまう
怒られた人は言われてショックな言葉をいつまでも覚えている
怒りは伝染する
→ 上司が部下に怒る 部下は更に下の部下に怒る
→ 親が子供を怒る その子供が親になるとそのまた子供を怒るようになる
人間関係をよくするには自損損他から自利利他に変える
呼べば呼ぶ 呼ばねば呼ばぬ 山彦ぞ まず笑顔せよ みな笑顔する
感想
怒ることは他人に損をさせ自分も損になるといい、それを自損損他という。過去に舐められてはいけないと思い怒ったことはあるが、そうではなく怒らずに相手に伝えたほうがいいという。それはなかなか難しいように思うが。
僕自身、職場で先輩に怒られたことがあるが、なんでそんな言い方するんだろうと反感を持った。もっと冷静に言ってくれればいいのにと。
プロ野球の監督だった野村克也さんによれば、「叱る」と「ほめる」は同意語だという。どちらもその源泉は愛情だからであるという。違うのは「叱る」と「怒る」だ。「叱る」の源泉には愛情があるが、「怒る」のは愛情からではないというからだ。
仏教では怒りとは瞋恚といい、三毒の煩悩の一つに数えられる。自分の欲が邪魔されたとき怒りが湧く。ここでいう欲とは、食欲、財欲、色欲、名誉欲、睡眠欲の五つの欲のことだ。人間はこの五欲を求めて生活をしている。怒ることは自損損他になり、相手も自分も不幸になる。では自利利他にするにはどうしたらいいか? 仏教で教えられる幸せになる六つの行いのなかに忍辱というのがある。忍辱とは忍耐であり、怒らないということだ。怒りそうになったらぐっとこらえる。耐えることで幸せがやってくるといわれる。なかなかできることではないが、大事なことなのでよく覚えておきたい。
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