要約
■ 友人の数の多さによって幸せは決まるものではない
→ 友人とのいい関係を築くことが幸せになる
・ 現代はSNSなどで、どれだけ友達の数をフォローしているかコメントしているかを競い合っている
・ 友達とは一緒にいて、安らげる、楽しい、元気になれる存在
■ 気の合わない相手とうまくやる方法
・ 友達になれる人もいれば、友達になれない人もいることを自覚する
・ 気の合わない人に思ったことをズバズバ言えばいいというものではない
■ 気の合う友達の作り方
・ 環境によって作る友達
→ クラスが一緒 隣に住んでいた
・ 価値観によって作る友達
→ 共通の価値観を持っている人同士 好きな趣味が同じ 生きる目的が同じ
仏教では
・ 法友 仏教を共に学び共に聞く友達のこと
・ 浄土真宗の言葉では御同行 御同行とは同じ道を行く人
よろこばしきかなや、愚禿釈の親鸞、西蕃・月氏の聖典、東夏・日域の師釈に、遇い難くして今遇うことを得たり、聞き難くしてすでに聞くことを得たり (親鸞聖人)
→ インド中国日本の高僧方の書かれた書物から真実の教えを親鸞知ることができた。絶対に聞けないことを聞くことができた。
・ 七高僧
→ インド 龍樹菩薩 天親菩薩
→ 中国 曇鸞大師 道綽禅師 善導大師
→ 日本 源信僧都 法然上人
・ 親鸞聖人は七高僧を大変尊敬された。これらの方々と時代を超えて価値観を共有できた。正信偈の中で七高僧方に対して感謝している。
感想
幸せは友達の数ではなく、友達との関係によって得られるもの。また、共通の環境にいるか、共通の価値観を持っているかで仲良くなることができる。
友達関係とは流動的なものだ。環境や状況が変われば友達との関係も変わってくる。小学生のとき友達だった人でも中学、高校とずっと友達でいられる人というのはごくわずかな人だ。そのときどきで友達も変っていく。一度友達になったら、永遠に続くわけではない。大人になってもある時期はすごく仲がよかった人でも何年か経つと疎遠になる人というのはたくさんいる。
哲学者のニーチェは「星の友情」ということを言っている。星と星は遠く離れたところでそれぞれ輝いている。そんな夜空に瞬く星と星のように、違う道を歩んでいても、互いに認め合えるような活躍をしようではないか、と。星と星のような関係なら離れていても意識しあえる関係といえる。
仏教では共に仏教を学ぶ友達のことを法友という。法友がいると学ぶことが楽しくなる。
法友を大切にし、聴聞を続けていきたい。
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