要約
■ 人は生まれによって高貴な人になるのではなく、行いによって尊い人になる
人は生まれによってバラモンになるのではなく、行いによってバラモンになるのである。 (お釈迦様)
・ お釈迦様が見られるポイントは「行い」だった
→ 年収、学歴、容姿、服装、血液型、人種、血統ではなかった
・ 行いには三つある
→ 身体の行い、口の行い、心の行い
・ 普通行いといったら身体の行いのことをさすが、仏教では口で話しをすることも行いに数えるし、心で思うことも行いであると教えられる
・ 仏教では、この三つの行いの中で一番重要視するのは、心の行い
・ 世間一般の常識は身体の行いや口の行いを重視する
→ 身体の行いや口の行いで人に迷惑をかけることがあるから。しかし、心の中で思っているぶんには人に迷惑をかけることはない
・ 法律で問題にするのは主に身体の行い
→ 悪いことをやったかやっていないか 人を殺したか殺していないか
・ 倫理道徳においては口の行いが問題になる
→ 口汚い人は人格者とはいわれない 悪口を言ったか言わないか
・ なぜ、仏教は心を重視するか
→ 心が口や身体を動かす元だから
・ 心で思ったことが身体に出てくるし、心で思ったことが口から出てくる
■ 心でどれだけ思っても身体や口に出さなければ問題にならないか
・ 心で思っていることは、どうしたって身体や口に出てくる
・ 川の上流と下流の関係になる
→ 川の上流から赤いインクを流すと下流の水は赤くなる。川の上流から青いインクを流すと下流は青くなる。川の上流に何を流すかで下流の色は決まってしまう。下流を綺麗にしたかったら上流を綺麗にしなければならない。心が上流で身体や口が下流という関係。
■ 仏教は人の評価をするのは心で何を思って生きているか、どんなことを思っているかで評価する
感想
仏教では心で何を思うかを一番重要視するという。身体や口の行いの元が心だからだ。心の中は誰も見ることはできないが、行動や言動にその人の心は現れる。
ある男性が禅寺で座禅に参加したとき、和尚さんに尋ねられました。「ここに来た目的は何ですか」と和尚さんに言われて男性は「心を磨きにきました」と答えた。すると和尚さんは「心は磨けません。目に見えませんから。まず目に見える物をしっかりと磨きなさい」と答えたという。それは当たり前のことを一生懸命やることで自分が磨かれる。毎日の仕事や挨拶や掃除など日常生活のことを心を込めてやることで心は磨かれる。心を磨くことでその人の人間性はよくなり運命もよくなる。
心が変われば態度が変わる 態度が変われば行動が変わる 行動が変われば習慣が変わる 習慣が変われば人格が変わる 人格が変われば運命が変わる 運命が変われば人生が変わる
という言葉もあるが、心がすべての始まりだといえる。
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