なぜ人を殺してはいけないのか?——仏教が説く人命の尊さと無明の闇

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幼児虐待死の背景にあるもの

近年、幼児虐待による痛ましい事件が報道されることがあります。

その中には、

・母親が再婚する

・新しい夫との間に子供が生まれる

・連れ子が疎ましく感じられる

・元夫への嫉妬や憎しみが起きる

といった複雑な事情が絡むケースもあります。

もちろん、すべての再婚家庭がそうなるわけではありません。

しかし、なぜ大人が罪のない子供を傷つけ、時には命を奪うまでになってしまうのでしょうか。

仏教では、その原因を外側の環境だけでなく、

人間の心の闇

に求めます。

仏教でいう「煩悩」とは

仏教では、

・欲しいものを求める欲

・思い通りにならないことへの怒り

・他人を妬む心

を総称して煩悩といいます。

虐待や殺人も、突き詰めれば煩悩によって引き起こされる行為です。

嫉妬、憎しみ、怒り、執着などの感情が膨れ上がり、人間として越えてはならない一線を越えてしまうのです。

仏教は、

「悪い人だから事件を起こした」

と見るだけではなく、

誰の心にも煩悩がある

という事実を教えています。

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なぜ人を殺してはいけないのか

「なぜ人を殺してはいけないのか」

という問いには、さまざまな答え方があります。

①倫理的な水準

最も身近な答えは、

「そんなことをしてはいけない」

というものです。

幼い子供に対しては、

「人を傷つけてはいけません」

と教えるでしょう。

社会生活の基本となる道徳的な教えです。

②社会的な水準

人を殺すことが許されれば、社会は成り立ちません。

誰も安心して暮らせなくなり、

・家族

・地域社会

・国家

すべてが不安定になります。

そのため法律によって殺人は厳しく禁じられています。

社会秩序を守るためにも、人を殺してはならないのです。

③哲学的な水準

さらに深く考えると、

「なぜ人命は尊いのか」

という問いに行き着きます。

私たちは、

・人命は尊い

・命はかけがえがない

と言います。

しかし、その尊さを本当に理解しているでしょうか。

仏教はここに最も深い問題があると教えています。

人命の尊さを見えなくする「無明の闇」

仏教では、

人命の尊さが見えなくなっている状態を

無明(むみょう)の闇

といいます。

無明とは、

真実が見えていない状態です。

欲や怒りに心が支配されると、

相手も自分と同じ尊い命を持った存在であることが見えなくなります。

その結果、

・いじめ

・虐待

・暴力

・殺人

へとつながることがあります。

つまり、

人を殺してはいけない最大の理由は、

人命が尊いから

であり、

その尊さが見えなくなる原因が無明の闇なのです。

仏教は無明の闇を破る教え

仏教の目的は、

単に善人になることではありません。

人間の心を曇らせている無明の闇を破ることです。

「人身受け難し今已に受く」の意味

仏教には、

人身受け難し、今已受く

という有名な言葉があります。

意味は、

「生まれ難い人間に生まれることができてよかった」

ということです。

人間として生まれた命は偶然のものではなく、非常に尊いものだと教えられています。

だからこそ、

自分の命も、

他人の命も、

軽んじてはならないのです。

まとめ

幼児虐待や殺人事件は、単なる法律違反ではありません。

その背景には、

・欲

・怒り

・妬み、嫉み、憎しみ

といった煩悩があります。

そして、人命の尊さを見えなくしている根本原因を仏教では

無明の闇

と教えます。

「なぜ人を殺してはいけないのか」

という問いに対して、仏教は

人命がかけがえのない尊いものであるから

と答えます。

さらに、その尊さを本当に知らされるために、無明の闇を破る教えとして仏教が説かれているのです。

感想

人命の尊さは誰かに教わったことはありません。なぜ人を殺してはいけないのか、という問いも明確に答えることはできないです。

人を殺したら悲しむ人がいるから、罪になるから、いつかやり返されるかもしれないからという程度にしか考えていませんでした。普段の生活の中で学校の先生や親からいわれたからこう考えるようになったと思います。でも人の命がなぜ尊いのかを明確に教えてくれた人はいませんでした。命は地球より重いというのはテレビ番組のパフォーマンスに過ぎないと思っていました。

仏教では人命の尊さが教えられていました。人命の尊さを隠す心を無明の闇といい、その無明の闇が破れるときがあると教えられています。人間に生れてきて良かったという大歓喜の身になれるようにこれからも聞き続けたいです。

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この記事を書いた人

1983年生まれです。
仏教を学んでよりよい人生をおくりたいです。
みなさん一緒に学びましょう。

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