監督略歴 クエンティン・タランティーノ 高校中退後、俳優を目指す傍らレンタルビデオ屋の店員になり、膨大な数の映画の鑑賞する生活を送る。やがて脚本を書きはじめ、「レザボアドッグス」(91)を自主制作しようとした頃、同作の脚本が俳優ハーベイ・カイテルに認められ、彼の後押しもあって監督デビュー。同作がサンダス映画祭で好評を博し、劇場公開されて評判となる。デビュー前に脚本を手掛けた「トゥルー・ロマンス」が93年にトニー・スコット監督、「ナチュラル・ボーン・キラーズ」が94年にオリバー・ストーン監督により映画化。自身監督2作目「パルプフィクション」(94)にはスターがこぞって出演し、カンヌ映画祭ではパルムドールを、アカデミー賞では脚本賞を受賞した。その他話題作多数あり。

感想
「パルプフィクション」は有名な作品だと知っていたが、なかなか観る機会がなかった。タランティーノ監督はバイオレンス映画で有名で、僕自身は「レザボアドッグス」や「キルビル」などは観たことがあった。また、カンヌ映画祭で審査員長をしていたときに話題になったが、とても日本好きとして知られる。「パルプフィクション」の中にもホンダの車や日本刀がでてくるので親日ぶりがうかがえる。
この映画の冒頭のシーンが最後のシーンに繋がっているのは斬新だと思った。他にも登場人物の会話のやりとりがとても多く、雑談の描き方がとてもうまいと感じた。雑談の話題のセンスがよく一見すると無駄な会話のように思えるが、実は重要な会話になっているところがよかった。
映画のなかでは喧嘩するシーンも多く、相手を罵倒する言葉がかなり多かったが、それがこの映画の独自の世界を作りあげている。やはり類は友を呼ぶといわれるとおりの登場人物たちだった。
「パルプフィクション」は従来のバイオレンス映画に飽きた人が、一味変った作品を観たい人におススメである。
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