書籍
著者 高森顕徹
昭和4年、富山県生れ。
龍谷大学卒業。日本各地や海外で講演、執筆など。
著書『光に向かって123のこころのタネ』『光に向かって心地よい果実』『歎異抄をひらく』『歎異抄ってなんだろう』(監修)『人生の目的』など多数。
夫婦はもともと他人である。だからケンカもする
要約
夏の暑い日、主人が帰ってくる。
「あー、暑くて暑くて疲れたよ」
「おかえりなさい。暑かったでしょう。今日はいつもよりも暑いですからね。毎日お仕事ご苦労様」
となることもあれば、
「おかえりなさい。夏で暑いのはみんな同じですよ」
とくると、
「そんなことわかってるよ。当たり前じゃないか!」
となる。
男は甘えたくなるときと、叱り飛ばしたいときがある。
「俺にまかせておけ」
とリードするときもあれば、
「母ちゃん、肩もんでくれ」
と甘えるときもある。
「今日は仕事の付き合いで飲みに行くから、一万円だしてくれ」
「昨日も飲みに行ったじゃない。そんなに飲んでばかりいないで息子の宿題みてあげて」
「それはお前の仕事だろ。それに俺が仕事をしているおかげでお前たちは生活できるんだぞ」
「あんたは17年前結婚するときに、絶対家族は大切にするから、って約束したじゃない。それなのにこんなことしていていいと思ってるの」
「そんな昔のことをまだ覚えていたのか!」
なぜ夫婦ゲンカはおこるのか。
男と女の歯車が、突然かちあうときがある。
どちらかが”すみません”と、謝ることができればいいが、はりあってしまうことが往々にしてある。
夫婦は一心同体と考えると、相手に対して無礼になってしまう。
夫婦はもともと他人であることを忘れてはいけない。
感想
夫婦は一番近い距離にいる相手だから、安心できるし、気兼ねもしない。けれどもそれゆえに、言わなくてもいい事を言ってしまいケンカになってしまうことがある。
夫婦の距離感は難しいが、つかず離れずの関係がいいのではないかと思う。物理的に離れることで、心理的にも距離をつくることができる。心理的な距離があれば、相手を思いやる気持ちを持つことができる。それに距離があるほど、ケンカをする前に冷静になることができる。しかし、だからといって冷え切った夫婦関係がいいというわけではないけれど。
夫婦関係については、どの時代でも、どこの国でも、悩み続けている人生の課題だと思います。
コメント