「仏教とは何を教える教えなのか」
この問いに対して、親鸞聖人の教えでは、仏教の目的は後生の一大事の解決にあると教えられています。
では、「後生の一大事」とは何でしょうか。
仏教には二つのことが教えられている
仏教で最も大切なのは、次の二つです。
・後生の一大事があること
・後生の一大事を解決する道があること
単に「死後の世界がある」と教えるだけではありません。
その後生を安心して迎える道があることまで明らかにされているのが仏教です。
後生の一大事についてはこちらも

三世因果とは
仏教では、人の命を「三世」という広い視点でみます。
前生(過去)
生まれる前の世界です。
ここでつくった因(業因)があります。
今生(現在)
私たちが今生きている世界です。
前世の因による果(結果)を受けるとともに、未来へ向けた新たな業因もつくっています。
後生(未来)
死後の世界です。
現在の行いによって、その結果が現れる世界です。
お釈迦さまは、この因果の道理を次のように教えられました。
汝ら、過去の因を知らんと欲すれば、現在の果を見よ。
未来の果を知らんと欲すれば現在の因を見よ。
今の人生は過去の業因の結果であり、未来は今の行いによって決まるということです。
仏教で教えられる因果の道理についてはこちら

六道輪廻から出離することが仏教の目的
仏教では、迷いの世界を六道といいます。
・地獄界
・餓鬼界
・畜生界
・修羅界
・人間界
・天上界
の六つの世界です。
また親鸞聖人は、『正信偈』で、
諸有衆生皆普化
即横超截五悪趣
と教えられています。
「諸有」とは、迷いの世界全体を指し、「五悪趣」とは迷いの苦しみの世界を表します。
阿弥陀仏の本願を信ずる他力の一念によって、この迷いの世界を横超し、浄土へ往生すると説かれています。
人間に生まれた本当の目的
人間界は、ただ生活し、楽しみ、人生を終えるための場所ではありません。
仏教では、人間に生まれた最大の目的は、
仏法を聞き、迷いの世界から出離すること
であると教えられています。
言い換えれば、
浄土往きをはっきりと定めること
が人生で果たすべき最も大切な目的なのです。
人生の目的について書かれた本はこちら
親鸞聖人が教えられた安心
親鸞聖人は、次のように詠まれています。
有漏の穢身はかわらねど
こころは浄土にあそぶなり
私たちの身体は煩悩を持ったまま変わりません。
しかし、阿弥陀仏の本願によって浄土往きが定まれば、心はすでに浄土で安心して住んでいると教えられています。
まとめ
仏教の目的は、現世で成功することや幸せになることだけではありません。
本当の目的は、
後生の一大事を解決し、六道輪廻の迷いを離れて浄土へ往生することです。
そのために仏教は、
・後生の一大事があること
・後生の一大事の解決の道があること
の二つを明らかにしています。
人生は限られています。
だからこそ、人間に生まれた今、仏法を聞き、浄土往きをはっきり定めることが、人生で最も大切な目的であると親鸞聖人は教えられているのです。
感想
死後はあるのかないのか。誰もが考えたことのあることだと思うが、仏教では死後の世界はあると教えられます。それはなぜかというと、三世の教えを聞くととても納得できます。前生、今生、後生、これらに因果関係があることがわかると死後もあるとわかります。
死んだ後は六つの世界があると教えられます。六つの世界を生まれ変わり、死に変わりを繰り返しへ巡っている。どの世界も苦しみがある世界だと教えられています。しかし、浄土へ往ければ幸せになることができるという。浄土に往くためには仏法を聞かなければなりません。仏法を聞けるのは人間に生まれたときだけだとわかりました。

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