好きなことを仕事にすれば幸せ?——仏教の「諸行無常」が教える本当の幸せ

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「好きなことを仕事にすれば幸せになれる」

近年、このような言葉をよく耳にします。

確かに、嫌いな仕事をするよりも、好きな仕事ができるほうが幸せに思えます。しかし、本当に問題なのは、「好きなことを仕事にすること」ではなく、その好きがいつまで続くのかということではないでしょうか。

仏教では、この問題について「諸行無常(しょぎょうむじょう)」という教えから考えます。

目次

心は変り続けるもの

諸行無常とは、

「この世のあらゆるものは、絶えず変化し続ける」

という真理です。

もちろん、変わるのは物だけではありません。

私たちの心もまた、絶えず変わり続けています。

昔から、

心はコロコロ変わり続けるからロをとってココロといわれるようになった

という言い方があります。

人の心は移ろいやすいことを表した言葉です。

「好き」という気持ちも例外ではありません。

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好きなことでも、いつか飽きる

どんなに好きな食べ物でも、朝昼晩、毎日食べ続ければ飽きてしまいます。

最初は感動していた味でも、次第に当たり前になり、「またこれか」と感じるようになります。

これは仕事でも同じです。

「好きなことを仕事にすると嫌いになる」と言われることがあります。

好きだった趣味が、締め切りや責任、成果を求められる仕事になった瞬間、純粋に楽しめなくなる人も少なくありません。

「好きだから続く」とは限らないのです。

一番好きだった人が、一番会いたくない人になることもある

恋愛や結婚も同じです。

好きな人と結婚できたとき、多くの人は「これ以上の幸せはない」と感じます。

しかし、その気持ちは永遠に続くのでしょうか。

現実には、夫婦関係が冷え込み、以前は一番好きだった相手が、

「顔も見たくない」

「声も聞きたくない」

と思う相手になってしまうこともあります。

離婚に至る夫婦も少なくありません。離婚はしていなくても、実質的に会話もなく暮らしている「家庭内離婚」の状態にある夫婦もあります。

好きという感情は、それほど変わりやすいものなのです。

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「一生好き」でいられる保証はない

「好きなことを仕事にしたい」

「一生一緒にいたいと思える人と出会いたい」

そう願うこと自体は自然なことです。

しかし、仏教では、

好きな対象も、自分の心も、どちらも変化する

と教えます。

変わるのは、

・自分の心が冷めることもある

・飽きてしまうこともある

・相手の気持ちが変わることもある

・裏切られたり、別れたりすることもある

・仕事そのものがなくなることもある

つまり、「好き」を支えに人生を築くと、その土台自体が揺れ動くことになるのです。

失いたくない心が苦しみを生む

人は、大切に思うものほど失うことを恐れます。

恋人を失いたくない気持ちが強くなりすぎると、

・相手のスマートフォンを勝手に見る

・行動を監視する

・誰と会うのか執拗に詮索する

・相手が嫌がることを繰り返す

といった行動につながることがあります。

愛情だと思っていたものが、いつしか執着へと変わり、相手も自分も苦しめてしまうのです。

事件の中には、強い執着が殺意へと変わるケースさえあります。

仏教は、このような苦しみの根本原因を執着にあると教えています。

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好きな仕事は、名利があるから好きなのではないか

仏教では、人が求めるものを「名利(みょうり)」という言葉で表します。

名利とは、

・名誉を得たいという心(名誉欲)

・利益やお金を得たいという心(利益欲)

です。

好きな仕事だと思っていても、

誰からも評価されず、

誰からも感謝されず、

一円も収入が得られなかったら、

それでも同じように「好き」と言い続けられるでしょうか。

もし難しいと感じるなら、その「好き」は、仕事そのものではなく、評価や収入も含めて好きだったのかもしれません。

仏教が教える本当の幸せ

だからといって、「好きなことを仕事にしてはいけない」ということではありません。

大切なのは、

変わり続けるものを、変わらない幸せだと思い込まないことです。

諸行無常の世界では、好きな仕事も、好きな人も、自分の心さえも変化していきます。

その変化を知らずに、「これさえあれば一生幸せになれる」と思えば、失ったときの苦しみは計り知れません。

仏教は、変わりゆくものの中に幸せを求めるのではなく、変化に左右されない本当の幸せを求める道を教えています。

「好きだから幸せ」ではなく、「失っても崩れない幸せとは何か」

それを問い続けることこそ、人生で最も大切なテーマではないでしょうか。

感想

好きな仕事をしても、その好きと言う気持ちが続くかわかりません。。諸行無常の世の中ではすべてのものがうつろい変わりゆきます。その中でも心というのは特に変わりやすいとわかりました。好きな相手を好きでいつづけることの難しさもよくわかります。

僕自身、結婚はしてみたいという気持ちがあるが、いつまで好きでいられるのかを考えると不安になってくることもあります。自分の心が変ってしまうだろうし、相手の心も変ってしまうからです。一番好きだった相手が、一番嫌いになってしまったらこれほど不幸なことはないと思います。良い夫婦でい続けるためには、お互いの努力が必要になってきます。仏教で教えられる六度万行を常に実践することが大事だと思います。他にも自利利他や因果の道理、無財の七施など仏教で学んだことを行っていきたいと思いました。

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この記事を書いた人

1983年生まれです。
仏教を学んでよりよい人生をおくりたいです。
みなさん一緒に学びましょう。

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