「将来の運命はどうなるのだろう」
これは昔も今も、多くの人が抱く不安です。
そのため人は古くから、
・手相
・人相
・星占い
・血液型占い
・おみくじ
などによって未来を知ろうとしてきました。
しかし仏教では、運命は占いによって決まるものではないと教えられています。
では、将来の運命は何によって決まるのでしょうか。
今回は仏教で説かれる「因果の道理」について解説します。
因果の道理についてはこちらの記事も

人はなぜ占いに頼るのか
人生には正解のない選択が数多くあります。
・どんな仕事に就くのか
・誰と結婚するか
・何を学ぶか
・どの道を選ぶか
こうした問題に直面すると、不安になるのは当然です。
そこで、
「誰かに答えを教えてほしい」
と思う人も少なくありません。
占いが人気を集める理由の一つはここにあります。
自分で悩み、考え、決断することにいは労力が必要です。
そのため、自分で判断する代わりに占い師や運勢に答えを求めたくなるのです。
お釈迦さまは占いをどう見ていたのか
仏教では、占いによって人生が決まるという考え方を否定しています。
お釈迦さまは次のように教えられています。
占相を離れ、正見を修習し決定して深く罪福の因縁を信ずべし
これは、
「占いに頼る考えから離れ、物事を正しく見て、善悪の行いによる結果を信じなさい」
という意味です。
つまり未来を決めるのは占いではなく、自分自身の行いだと教えられているのです。
仏教の因果の道理とは
仏教の根本にある教えが因果の道理です。
因果の道理とは、
・善因善果(ぜんいんぜんか)
・悪因悪果(あくいんあっか)
・自因自果(じいんじか)
のことです。
善因善果
善い行いは善い結果が生じる
悪因悪果
悪い行いは悪い結果が生じる
自因自果
自分がまいた種は自分が受け取る
仏教では、
因=行い
果=運命・結果
と教えられます。
つまり運命とは、偶然や占いで決まるものではなく、自らの行いによって形づくられていくものなのです。
仏教で教えられている善い行い「六度万行」
では、どのような行いが善い因になるのでしょうか。
仏教では、六度万行(ろくどまんぎょう)が説かれています。
布施(ふせ)
親切すること、人に与えること
持戒(じかい)
約束を守り、言行一致で生きること
忍辱(にんにく)
困難や嫌なことに耐えること
精進(しょうじん)
努力を続けること
禅定(ぜんじょう)
心を落ち着かせ、自分を見つめること
智慧(ちえ)
正しい教えを学び身の修養に努めること
これらが善い運命を生み出す種になると教えられています。
六度万行についてはこちらの記事も

六度万行の反対が不幸の原因
反対に、次のような行いは苦しみの原因になると説かれています。
慳貪(けんどん)
自分のことしか考えない
破戒(はかい)
約束を破る
瞋恚(しんに)
すぐ怒る
懈怠(けたい)
怠ける
散乱(さんらん)
心が乱れ周囲に当たり散らす
愚痴(ぐち)
ねたみ・そねみ・憎しみ、因果の道理がわからない心
日々の小さな行動の積み重ねが、将来の人生を大きく左右していきます。
人生は選択の積み重ね
よく引用される話として、研究者らによる分析では、人は一日に非常に多くの意思決定を行っているといわれます。
正確な回数には諸説ありますが、私たちは毎日数え切れないほどの選択をしています。
例えば、
・朝何時に起きるか
・何を食べるか
・どんな言葉を使うか
・誰に親切するか
・勉強するか怠けるか
こうした選択の積み重ねが人生をつくります。
仏教でいう因果の道理とは、まさに日々の選択と行動が未来を生み出すという教えなのです。
人生の選択を間違えたときの考え方

親鸞聖人が戒められた占いへの依存
親鸞聖人は、
吉日良辰をえらび、占相祭祀をこのむものなり これは外道なり
と述べられています。
これは、
「日柄の善し悪しを気にしたり、占いやまじないに頼る考えは仏教の道ではない」
という意味です。
さらに、
かなしきかなや道俗の 良時吉日えらばしめ 天神地祇をあがめつつ 卜占祭祀つとめとす
とも嘆かれています。
これは、
「僧侶までもが日の善し悪しや占いを重視し、仏法よりもそれらを頼りにしているのは嘆かわしい」
という意味です。
親鸞聖人は、運命を左右するものは占いや吉日ではなく、人の生き方そのものであると教えられました。
まとめ|仏教では運命は行いによって決まる
仏教では運命について次のように教えられています。
占いの考え方
・運命は外から決まる
・吉日や凶日を気にする
・誰かに答えを求める
仏教の考え方
・運命は自らの行いによってつくられる
・因果の道理を重視する
・日々の選択と努力を大切にする
未来は占いによって決まるのではありません。
仏教が教えるのは、
「今日どのような行いをするかが、明日の運命をつくる」
という因果の道理です。
だからこそ、自分の人生をより良くしたいなら、吉凶を占うことよりも、今この瞬間の行動を見直すことが大切なのです。
感想
手相や占いは仏教とはまったく関係がないことがわかりました。仏教では運命は自分の行いがすべてであると教えられています。善い運命にしたかったら、善い行いをしなければならないです。六度万行を日々実践することが大事だと思いました。
占いに頼りたいときは自分に自信がないときが多いです。誰かのアドバイスでは物足りないときや自分の決断では決めきれないときに占いの結果が背中を押してくれると思っていました。しかし占いの結果失敗した場合、占いのせいにしてしまいがちです。たとえ占いがはずれても失敗の原因は自分にあります。自分に原因があるとわかれば、占いに頼る必要もないとわかってきます。
仏教では因果の道理が教えられています。自分の行いによって運命は決まる。善い行いを六つにまとめたのが六度万行だといいます。六度万行を実践することで善い運命がやってきます。もし占いに頼りたいと思ったときは、自分の今までの行動を振り返ることが大事だとわかりました。今ままで善い行いをしてきたか、これから先も善い行いをしていけるかが大事だと思います。自分の行動のみが運命を決めます。
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