「どうして恋愛は長続きしないのだろう」
「最初はあんなに好きだったのに気持ちが変わってしまった」
「別れがつらくて苦しい」
恋愛に悩む人は少なくありません。
実は仏教では2600年以上前から、恋愛が続きにくい理由や、恋愛で苦しむ原因について明らかにされています。
今回は、仏教の教えから「恋愛が続かない理由」と「恋愛との向き合い方」について解説します。
恋愛が続かないのはなぜか
仏教には、
諸行無常(しょぎょうむじょう)
という有名な教えがあります。
これは、
「すべてのものは変化し続け、永遠に同じ状態ではいられない」
という意味です。
人間関係も例外ではありません。
もちろん恋愛も同じです。
恋愛が続かないのは、あなただけの問題ではありません。
どんな人が恋愛をしても、変化を避けることはできないのです。
仏教で教えられる諸行無常についてはこちらも

心は変りやすいもの
仏教では、
心ほど変りやすいものはない
と教えられています。
「こころ」という言葉は、
コロコロと転がるように変化することから来ているともいわれます。
昨日まで好きだったものが今日はそうでもなくなる。
以前は嫌いだったものを好きになる。
そんな経験は誰にでもあるでしょう。
恋愛も同じです。
自分の心も変わります。
相手の心も変わります。
だから恋愛感情だけで関係を維持することは難しいのです。
「来て見ればさほどでもなき富士の山」の意味
昔から、
来て見れば さほどでもなき 富士の山
という言葉があります。
遠くから見た富士山は美しく見えます。
しかし近づけば、
・岩場がある
・ゴミが落ちている
・思ったほど完璧ではない
という現実が見えてきます。
恋愛もよく似ています。
付き合う前は相手のいいところばかりが見えます。
しかし関係が深まるにつれて、
・欠点
・価値観の違い
・習慣の違い
が見えてきます。
そして、
「こんな人だと思わなかった」
と失望することがあります。
これは相手が変わったというより、
理想化して見ていた部分が現実に戻ったともいえるでしょう。
恋愛を長続きさせるには努力が必要
恋愛は自然に続くものではありません。
なぜなら、
・自分の心も変わる
・相手の心も変わる
からです。
そのため長続きする恋愛には、
お互いの努力が欠かせません。
・相手を尊重する
・感謝を伝える
・思いやりを忘れない
・相手を所有物のように考えない
こうした積み重ねが必要です。
恋愛は壊れやすいガラス細工のようなものです。
だからこそ慎重に、大切に扱わなければなりません。
愛別離苦とは何か
仏教では、
愛別離苦(あいべつりく)
という苦しみを教えています。
これは、
愛する人と別れなければならない苦しみ
です。
恋人との別れ。
夫婦の死別。
家族との離別。
愛する気持ちがあるからこそ苦しみが生まれます。
愛する人との別れ|愛別離苦について

愛が大きいほど苦しみも大きい
愛別離苦の特徴は、
愛する気持ちが大きいほど苦しみも大きくなることです。
・少し好きな人との別れは少し苦しい
・深く愛した人との別れは非常に苦しい
これは誰にも避けられない現実です。
会者定離の教え
仏教には、
会者定離(えしゃじょうり)
という言葉があります。
これは、
会った人とは必ず別れる
という意味です。
恋人も。
夫婦も。
友人も。
家族も。
出会いがあれば、いつか別れがあります。
だからこそ仏教では、
今ある縁を大切にしなさい
と教えられるのです。
恋愛で苦しむ原因は見返りを求める心
恋愛でよく起こるのが、
「こんなに尽くしたのに」
という不満です。
・こんなに愛したのに
・こんなに優しくしたのに
・こんなに頑張ったのに
その見返りが返ってこないと、
怒りや失望が生まれます。
仏教では、このような善行を
雑毒の善(ぞうどくのぜん)
といいます。
善い行いのように見えても、
心の奥に見返りを求める気持ちが混じっている状態です。
見返りを求めると苦しくなる理由

三輪空が教える本当の親切
仏教には、
三輪空(さんりんくう)
という教えがあります。
これは、
・私が
・誰々に
・何々をした
という意識を残さないことです。
親切をしたら忘れる。
恩着せがましくしない。
見返りを期待しない。
そうすると、
相手が期待通りに反応しなくても腹が立ちません。
恋愛も同じです。
見返りを求めるほど苦しみは増えます。
与えることばかりに執着しない心が、人間関係を楽にしてくれます。
仏教が教える恋愛との向き合い方
仏教は恋愛を否定しているわけではありません。
しかし、
「恋愛が永遠に続く」
「この幸せが絶対に変わらない」
という考えは幻想だと教えています。
諸行無常の世界では、
恋愛も変化します。
人の心も変化します。
だからこそ、
変わることを前提に相手を大切にす。
今の縁に感謝する。
見返りを求めすぎない。
そのような生き方が大切なのです。
まとめ
恋愛が続かないのは、あなたに問題があるからとは限りません。
仏教の諸行無常の教えが示すように、
・人の心は変わる
・恋愛感情も変わる
・出会いには別れがある
というのが現実だからです。
また恋愛の苦しみは、愛別離苦や見返りを求める心からも生まれます。
だからこそ、
・相手を大切にする
・今の縁に感謝する
・見返りを求めすぎない
・三輪空の心を学ぶ
ことが、恋愛をより穏やかで豊かなものにしてくれるでしょう。
恋愛は永遠ではありません。
しかし、だからこそ今この瞬間のご縁が尊く、かけがえのないものなのです。
感想
人の心とは変わりやすいものです。自分の心も相手の心も変ってしまう。相手を好きになって恋愛が始まるが、好きな気持ちもやがて変わってしまう。長く付き合っていくうちに相手の嫌な面もみることになり、がっかりすることもあります。気持ちが冷めていくと、別れたいと思う気持ちも出てきます。
僕はEvery Little Thingの「出逢った頃のように」という歌が好きだが、自分の恋愛でも出会った頃の記憶が一番強いし、一番ドキドキしました。しかし、付き合いが長くなるにつれケンカしたり、デートもマンネリ化したりして好きな気持ちも減っていきました。相手を好きになって近づくが、近づき過ぎて嫌になり、嫌になって離れる。相手から離れればまた好きになることもある。作家のよしもとばななさんは「嫌いな人がいたら、好きになるところまで離れればいい」といったというが、好き嫌いは相手との距離が関係してくるのも間違いないと思います。
仏教では諸行無常と教えられます。すべてのものは続かない。たとえ好きな気持ちが変らなかったとしても最後死ぬときは別れなければなりません。諸行無常や愛別離苦を経験すると、仏教の教えは本当だなと実感します。そうなると仏教の教えをもっと知りたくなりました。
コメント