書籍
樹木希林
1943-2018年、東京都出身。61年、劇団文学座に入団。ドラマ『時間ですよ』『寺内貫太郎一家』などのコミカルな演技で人気を博し、映画、舞台、CMと幅広く活動。映画『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』、『わが母の記』の2作で「日本アカデミー賞」最優秀主演女優賞を受賞したほか、『歩いても 歩いても』で「第51回ブルーリボン賞」助演女優賞など、数多く映画賞に輝いている。
2008年に紫綬褒章、14年に旭日小綬章を受賞。主な出演作は、映画『あん』『万引き家族』など多数。NHKでは、大河ドラマ『翔ぶが如く』『葵 徳川三代』、連続テレビ小説『はね駒』『君の名は』、ドラマ人間模様『夢千代日記』シリーズ、『いとの森の家』ほかに出演している。
はじめに
2018年9月に樹木希林が亡くなって以降、テレビや雑誌の特集などで樹木の名言・格言がたくさん紹介されるようになりました。それからしばらくすると樹木の名前を冠した本が何冊も出版され、いずれもベストセラーになり、多くの方が樹木の言葉に励まされました。
これまでもたくさんの名優がいましたが、亡くなった後に樹木のようなブームを巻き起こしたのは初めてのことではないでしょうか。一体、樹木の言葉はなぜこれほどにたくさんの人の心に届いたのでしょうか。
本書では樹木希林の名言・格言が80個取り上げられています。一つ一つの言葉に人生で得られた真理が含まれていて、とても勉強になります。
その中から僕が良いと思った3つの言葉を紹介したいと思います。

「人生、上出来」と思いながら生きていく
樹木によると、「こんなはずでは」というのは、自分の目指していたものや、思い描いていた幸せとは違うから生まれる感情です。しかし、樹木はこれまでそんな感情を抱いたことはないといいます。
それは、常々「人生なんて自分の思い描いた通りにならなくて当たり前」と考えていたからであり、いつも「人生、上出来だわ」と思っていれば、嘆くこともなければ、世の中を恨むこともないのです。
どんなときも、「人生、上出来」と思うことができれば世の中を恨むこともないというのは、確かにそうだなと納得させられる。
「人生なんて自分の思い通りにならなくて当たり前」という考えた方はとても大事で、思い通りにいくと思っていると不満や苦しみを感じる。
だから思い通りに行かなくて当たり前だと心得ておく。思い通りに行かなくても幸せになることはできるし、予想外のことが起こることを楽しむつもりでいたい。
よき縁を求めるなら自分が変わるほかはない
「周りは嫌な人ばかりと思ったって、自分と同じレベルの人が寄ってくるものなんだから、それが出会いや縁じゃないですかね」
「朱に交われば赤くなる」は「類は友を呼ぶ」という諺が教えてくれるように、人は誰と付き合うかによって変わるし、その人の周りにはどうしても似たような人が集まるものです。(中略)樹木によると、夫や妻のことを悪く言っている人は、結局は「自分のことを言っている」のです。愛されるためには愛されるに値する人間になるほかありません。
自分の周りにいる人いは自分と同じレベルの人だという。だからもし嫌な人ばかりだと思ったなら、自分が嫌な人間なのかもしれないと注意しなければならない。
逆に言えば自分がいい人になれば、周りにはいい人が集まってくる。
自分次第でどんな人が集まってくるかが決まる。自分の言動や行動が大事になってくる。
短所を長所と読み替えよう
「しゃべるのが苦手とありますが、逆に人の言葉を聞く耳が育ちます。短所でなく長所と受け取るのも特技デス。」
これは樹木希林が「しゃべるのが苦手で、将来の目標が空白」という大学生宛てに書いた手紙の中の一節です。それに先立ち樹木は「口を利かない子どもでネわたし」と書いていますが、その文章通り樹木は子ども時代、「ほとんど口を利かない子ども」だったといいます。(中略)しかし、口を利かない代わりに樹木が身に付けたのが「人の言葉をよく聞く」ことであり、「人をよく観察する」ことでした。
(中略)短所を長所と考えて、長所を伸ばせばいいというのが樹木からのアドバイスです。
自分の短所を長所として受け取ることはとても前向きで大事なことだと思った。自分の短所を気にすると自己肯定感もさがるし、自信も失うことになる。
それよりも長所と受け取ってそこを伸ばそうと意識すれば、自信がつくし、自分を大切な存在だと思うことができる。自分を大切に思うことで人との関係も良好になる。
短所を長所と考えることで人に対する見方を変えることができるし、自分自身に対してもポジティブに見ることができる。

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