要約
■ 時を味方につける
・ 凡人が一流になるには、継続して長い間取り組むという方法しかない
・ 時を味方につけるとは投資の世界で使われる言葉
・ 1か月3万円 年利5%で運用を積み立てるとする
→ 1年間で36万円+8千円になる
→ 10年間続けると360万円+100万円
→ 30年間続けると1080万円+1320万円
・ 1年間では運用益はたったの8千円だったが30年間続けると1320万円になる
→ 投資を長年やるのがいいと言われるのはこのためだった
・ 1か月3万円年利5%という平凡を30年間続けるととんでもない資産になる
・ 凡人は続けるしかない 続けて量をこなさなかったら才能のある人には勝てない
■ 習慣にする
・ 続けることは大変だが習慣にすることでできるようになる
→ 歯を磨くのは習慣であるのと同じように、やらなかったら気持ち悪いぐらいにする
☆ 亀なりと たゆまなければ うさぎ越ゆ
→ うさぎとは一流の才能がある人 亀とは凡人のこと
・ 亀でもたゆまずコツコツ継続して習慣にしていくと、うさぎを越えることができる
■ 私たちを幸せにする種
・ 仏教では精進が大事だと教えられる
→ 精進 = 努力
→ コツコツ努力し続ける
・ 精進の反対は懈怠
→ 懈怠 = 怠けること
■ 昨日よりも今日少しよくなる
・ 継続するだけではなかなか一流にはなれない
・ 継続+少しの向上によって一流になれる
・ 昨日よりも今日少しよくするのはとても難しいこと。たとえ凡人でもそれができる人は一流の人になることができる
感想
凡人が一流になるには継続が大事だという。継続して長い間取り組むことでたくさんの量をこなし、実力をつけていく。簡単なことではないが、生まれながらの才能が問題ではないことに安心する。
かつて将棋の7大タイトルをすべて独占した羽生善治さんは著書「大局観」のなかでこう述べている。「私は『続けること・継続すること』は立派な才能だと思っている。将棋の場合、対局中にパッと良い手が閃くとか、たくさん手が読めるということも一つの才能だと思うが、もっと根源的なものとして、『地道に、確実に、一歩一歩進み続けるこができる』ということこそが、最も素晴らしい才能だと思うのだ」 羽生善治さんのような天才でも地道に継続することを大事にしている。逆に言えば継続しないかぎり天才(一流)にはなれないということだ。
仏教では精進することが幸せになれる行いだと教えられる。精進=努力だが、コツコツ努力を続けることが大事。怠けてはいけないと教えられる。
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