殺人鬼アングリマーラの改心|仏教が説く「人は縁で変わる」の意味

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「人は絶対に変わらない」

「悪人は生まれつき悪人だ」

私たちはそう思いがちです。

しかし仏教では、どんな人間でも環境や人間関係によって善人にも悪人にもなりうる、と教えられます。

その代表的な人物が、殺人鬼アングリマーラです。

アングリマーラは、もともとは「アヒンサカ」という名の、優秀で心優しい青年でした。

しかし妬みと悪縁によって、恐ろしい殺人鬼へと変わってしまったのです。

今回は、仏教史上もっとも有名な改心譚の一つ「アングリマーラの物語」から、

・人はなぜ悪に染まるのか

・なぜ人は間違いを犯すのか

・仏教が説く「縁」の恐ろしさ

・本当の救いとは何か

についてわかりやすく解説します。

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目次

アングリマーラとは誰か

アングリマーラとは、お釈迦様の時代に実在したと伝えられる殺人鬼です。

「アングリ」とは指、

「マーラ」とは首飾り。

つまり、

「指で作った首飾りを身につけた男」

という意味です。

彼は殺した人間の指を切り取り、首飾りにしていたため、人々から恐れられました。

ですが、彼は最初から残虐な人間だったわけではありません。

アヒンサカは優秀な青年だった

アングリマーラの本名は「アヒンサカ」。

彼は、

・体力

・運動神経

・学問

・容姿

・話術

すべてに優れた美青年でした。

コーサラ国で、500人の弟子を抱える有名なバラモン教の師のもとに弟子入りすると、すぐに頭角を現します。

師からも、

「次の後継者はアヒンサカだ」

と期待されるほどでした。

しかし、それを面白く思わない者たちがいました。

嫉妬が悲劇を生む

古参の弟子たちは、優秀なアヒンサカを激しく妬みました。

そして彼らは、師に対してこう讒言します。

「アヒンサカと奥様は怪しい関係です」

最初、師は信じませんでした。

しかし師の妻が、若く魅力的なアヒンサカにい好意を抱いていたのは事実でした。

ある日、師が留守の時、妻はアヒンサカを誘惑します。

ですがアヒンサカは、きっぱりと断りました。

すると逆上した妻は、

・部屋を荒らし

・自分の服を引き裂き

・「襲われた」と嘘をついた

のです。

それを聞いた師は激怒しました。

「100人殺してこい」狂った修行

師はアヒンサカにこう命じます。

「最後の修業を教える」

「100人殺し、その指で首飾りを作れ」

常識では考えられない命令でした。

しかしアヒンサカは、

・師を信頼していた

・逆らえなかった

・正しい修行だと思いこんだ

ため、その命令に従ってしまいます。

そして彼は人を殺し始めました。

一人、また一人。

やがて人々から、

「アングリマーラ」

と呼ばれる恐怖の存在になったのです。

母親を殺しかけたアングリマーラ

やがて、

「あの殺人鬼は自分の息子ではないか」

と聞きつけた母親は、息子を止めようと町へ向かいます。

その頃、お釈迦様はアングリマーラが母親を殺そうとしていることを知り、彼のもとへ向かわれました。

夜道でアングリマーラは、一人の女性を見つけます。

いつものように襲おうとしますが、その相手が自分の母親だと気づきます。

しかし、すでに狂気に飲み込まれていた彼は、今度はお釈迦様へ襲いかかりました。

なぜブッダには追いつけなかったのか

アングリマーラは全力で走ります。

ですが、不思議なことに歩いているお釈迦様に追いつけません。

ついに彼は叫びます。

「止まれ、沙門!」

するとお釈迦様は静かに答えられました。

「私はすでに止まっている」

「止まっていないのはお前だ」

これは、

・欲望

・怒り

・憎しみ

・妄執

に振り回されているアングリマーラを諭した言葉でした。

その言葉を聞いた瞬間、アングリマーラは自分の過ちに気づき、泣き崩れます。

そして、その場で仏弟子となりました。

出家しても消えない罪の報い

仏弟子となった後、アングリマーラは托鉢にでます。

しかし人々は、

「あの殺人鬼だ」

と恐れ、逃げ回りました。

さらに、

・石を投げる者

・棒で殴る者

・刀で傷つける者

まで現れます。

アングリマーラは毎日傷だらけでした。

ですが彼は、一切やり返しませんでした。

そんな彼にお釈迦様は言われます。

「今は耐え忍ぶ時だ」

「お前は過去の業の報いを受けているのだから」

アングリマーラは、その言葉を聞いてむせび泣いたと伝えられています。

仏教が説く「人は縁で変わる」

この物語で仏教が教えている重要なことがあります。

それは、

人間は縁によって善にも悪にも変わる

ということです。

アヒンサカは、最初から殺人鬼ではありませんでした。

・嫉妬

・嘘

・怒り

・狂った思想

・悪い環境

こうした縁によって、人生が狂っていったのです。

だから仏教では、

「自分だけは大丈夫」

とは考えません。

親鸞聖人もこう言われています。

さるべき業縁のもよおせば いかなる振る舞いもすべし

意味は、

「悪い縁に出会えば、人はどんな行為でもしていまう」

ということです。

これは非常に厳しい人間観です。

ですが同時に、

「どんな人でも立ち直る可能性がある」

という救いでもあります。

誰と縁を持つかで人生は変わる

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アングリマーラの物語が現代人に教えること

現代でも、

・SNSでの誹謗中傷

・いじめ

・嫉妬

・洗脳

・犯罪

など、人が「縁」によって大きく変わる例は数えきれません。

だからこそ仏教では、

・どんな環境に身を置くか

・誰と関わるか

・何を聞き続けるか

を非常に重視します。

人間は環境の影響を強く受ける存在だからです。

まとめ

アングリマーラは、生まれながらの悪人ではありませんでした。

優秀で期待された青年が、

・嫉妬

・嘘

・悪縁

によって殺人鬼へ変わってしまったのです。

しかし同時に、、お釈迦様と出会いによって人生を変えることもできました。

仏教では、

人は縁によって悪にも善にもなる

と説かれます。

だからこそ、

・どんな人間関係を持つか

・どんな言葉を聞くか

・どんな環境に身を置くか

が人生を大きく左右するのです。

感想

人間は縁によって殺人鬼になってしまうし、縁によっては仏弟子となれる。アングリマーラの物語は縁がいかに大事かが教えられていました。誰とどこで出会うかはわかりません。出会いによって自分の人生は大きく変わる。しかし、自分の心で求めていなければたとえいい出会いがあっても、その出会いを逃してしまうと思います。

僕自身でいえば、いつもこのブログで紹介している菊谷隆太先生との出会いは、会社を解雇されて困っていたときに少しでも自分を磨いて高めたい、とネット検索をしていたときでした。もともと仏縁はあったので菊谷先生の動画を見たとき、なんて面白いんだ、と衝撃を受けました。それ以来ほぼ毎日のように動画を見いますが、自分の人生は大きく変わったと思います。仏教の面白さにハマりました。

動画

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この記事を書いた人

1983年生まれです。
仏教を学んでよりよい人生をおくりたいです。
みなさん一緒に学びましょう。

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