要約
殺人鬼 アングリマーラ = オークツマラ = アヒンサカ
アヒンサカは体力、運動神経、容姿、弁舌いずれも優秀な美青年だった。アヒンサカはコーサラ国という国で、500人の弟子を持つバラモン教の教祖の元に弟子入りする。アヒンサカは優秀な人だったので頭角を現し、教祖の次期後継者だと認められる。しかし、前からいた弟子たちは面白くなくアヒンサカを妬んでいた。
アヒンサカを妬んだ弟子は、教祖にアヒンサカと教祖の奥様は怪しい関係になっていると告げる。教祖は最初は信じなかったが、確かに妻はアヒンサカに優しいことに気づく。実は教祖の妻は若くて魅力的なアヒンサカに恋焦がれていた。
ある日教祖が不在の時、教祖の妻はアヒンサカを誘惑しに行く。妻はアヒンサカに熱烈な告白をするが、アヒンサカに断られる。教祖の妻はそれに怒りを抱き、自分の部屋をメチャクチャにし自分の服をビリビリに引き裂き、帰ってきた教祖にアヒンサカに襲われたと嘘をつく。教祖は烈火のごとく怒り、アヒンサカに永遠に苦しみを与えてやろうと決意する。
教祖はアヒンサカに最後に教えることがあるが、それは人を100人殺してくることと告げる。殺した人の指を一本ずつとって首飾りを作って、首飾りが完成したら最後の修業が成就する。アヒンサカはそれを聞いて恐れたけれども、教祖のいうとおりにすることにした。アヒンサカは町に出て一人、二人と人を殺して首飾りを作っていった。いつしかオークツマラと言われるようになった。オークツマラとは指で作った首飾りという意味。
やがて殺人鬼が自分の息子ではないかと、アヒンサカの母親が聞きつけ殺人鬼がでる町へ向かった。母親は夜町を歩いているとアヒンサカと出会う。アヒンサカはいつものように人を殺そうとしたが、自分の母親だと気づく。アヒンサカの母親はブッダと一緒にいた。アヒンサカは母親を殺すのをやめ、ブッダに襲い掛かる。しかしアヒンサカはブッダに近づこうとするが、近づけない。ブッダはアヒンサカを諭す。アヒンサカは自分が間違っていたと泣き崩れる。ブッダの言葉に感動したアヒンサカはその場で仏弟子になった。
仏弟子となったアヒンサカは弟子たちと一緒に托鉢に行く。しかし殺人鬼だったことを知っている人たちは怖がって逃げてしまう。またアヒンサカが大人しくなったことで町の人たちはアヒンサカに石を投げた。アヒンサカは石を投げられても何もしなかったので、棒や刀で切りつける者が現れた。アヒンサカはいつも傷だらけになっていた。そんなアヒンサカにブッダは、今は堪え忍ぶ時だ以前犯してきた罪の報いを受けているのだから、といった。それを聞いたアヒンサカはむせび泣いた。
仏教では誰しもがオークツマラのようになる可能性があると説かれる。人間は縁がくると何をやるかわからないものだから。
さるべき業縁のもよおせば いかなる振る舞いもすべし (親鸞聖人)
感想
人間は縁によって殺人鬼になってしまうし、縁によっては仏弟子となれる。オークツマラの物語は縁がいかに大事かが教えられている。誰とどこで出会うかはわからない。出会いによって自分の人生は大きく変わる。しかし、自分の心で求めていなければたとえいい出会いがあっても、その出会いを逃してしまう。
僕自身でいえば、いつもこのブログで紹介している菊谷隆太先生との出会いは、会社を解雇されて困っていたときに少しでも自分を磨いて高めたい、とネット検索をしていたときだった。もともと仏縁はあったので菊谷先生の動画を見たとき、なんて面白いんだ、と衝撃を受けた。それ以来ほぼ毎日のように動画を見いるが、自分の人生は大きく変わったと思う。仏教の面白さにどハマりした。
自分の中で求める心があったから出会いを活かすことが出来た。これからもそうでありたい。
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