要約
メメント・モリ 死を忘れるな
大金持ちも貧乏人もどんな人にも死がやってくることを忘れるな
上は大聖釈迦牟尼世尊よりはじめて、下は悪逆の提婆にいたるまで、
のがれがたき無上なり (蓮如上人)
提婆 = お釈迦さまを殺そうとした人
どんな人にも逃れることができないのが死
老少不定 年老いた人が先に死ぬとは限らない
我や先、人や先 今日とも知らず、明日とも知らず、おくれ先だつ人は、本の雫、
末の露よりもしげしと言えり (白骨の章)
四馬の比喩
鞭影を見て驚く馬 桜の花が散るのを見て死を感じる人
鞭毛に触れて驚く馬 葬式などを見て死を感じる人
鞭肉にあたって驚く馬 知人を亡くしたりして死を感じる人
鞭骨にこたえて驚く馬 肉親を亡くして死を感じる人
世人薄俗にして共に不急のことを争う (お釈迦さま)
生死の一大事の解決 無常の幸福になること
感想
どんなにお金持ちでも貧乏人でも必ず死はやってくる。死がやってきても困らない、それが生死の一大事の解決だという。
生きている間は生き方ばかりを考えるが、死がやってきたその後はどうなるか考えることはない。その答えが仏教には説かれている。死がきても崩れない幸せ、その身になることができたならいつ死がきても安心でいられる。
どうしたら生死の一大事の解決ができるのか。仏教は聴聞に極まるといわれる。ひたすら聞いて聞いて聞きぬくほかはない。
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