要約
日本は虎やライオンがいない国。熊に襲われることはあるがそれでも少ない。
人間を殺す動物は人間が一番多い
→ 殺人事件の55パーセントは親族である
→ 子供が親を殺すことが一番多い
仏教では子供が親を殺すことを五逆罪という
→ 五逆罪のものは無間地獄へいく
→ 手にかけて殺すだけを五逆罪というのではない
親を謗る者をば五逆の者と申すなり (親鸞聖人)
親を罵ることは言葉で殺す語殺という
約2600年前 インド マガダ国 ビンバシャラ王 イダイケ夫人
→ アジャセ太子という王の息子がいた。子供のころから動物や虫を殺したり虐待をしていた。
→ 成長するにつれ家来、侍女までも手にかけ殺していた。親に対しても暴力をふるう。感情が抑えられない性格。
なんでこんな子に育ってしまったのかと王や妃は思った
アジャセ太子が成長して五逆罪を犯す
→ ビンバシャラ王はアジャセ太子に殺されてしまう
→ イダイケ夫人は牢屋に幽閉される
王舎城の悲劇といわれる
→ お釈迦さまの導きによって救われる
親の育てかたが悪いのか? すべて親のせいか
同じ両親の元に三人の子供がいた場合、三人とも運命は違う。
→ 長男は仕事もして普通に暮らしている
→ 長女も周りの人に慕われて結婚して子供がいる
→ 次男だけ人生がうまくいかない 警察のお世話になっている
育て方がすべて親のせいないら三人の子供の運命は同じになるはず
お釈迦さまは
→ 宿業を因とし父母を縁としてこの世に生をうける、といわれた
因と縁が結びついたときに結果があらわれる
宿業 = 宿世の業
宿世 = 過去世 前世
業 = 行い
感想
子供の育て方の責任はすべて親の責任ではないことがわかった。父母は縁であり子供自身の宿業が因であるから、その子供自身の行いにも責任がある。
僕自身の高校生時代は暗くつまらないものだった。しかも病気にまでなって一度中退をした。こんな人生になったのは親のせいだと思っていた時期があった。その時は両親との仲が悪くそのせいで自分の性格が悪くなったと思っていた。違う親だったらもっといい人生があったのにと恨むこともあった。しかしそれはただの甘えだったと今なら思える。自分の行いが悪かったからそうなっただけだ。自分でまいた種は自分にかえってくる。すべては自因自果なのだとわかったときに、自分の考えが未熟だったことが知らされた。
仏教の教えに因果の道理というものがあるが、それを知ると自分の行いに目が行くようになる。それは自分の運命とは自分の行いにかかっているからだ。自分の行いはいかようにも変えることができる。善い運命にするために善い行いを心がけていきたい。
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