嫌いな人を心から消す方法

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要約

■ 相手も苦しんでいることを知る

・ 例えば、嫌いな上司がいたとする。上司からいろいろと理不尽な指示を受ける。少しも自分のことを分かってくれない。なんて分からず屋な上司なんだろうと苦しむ人は結構いる。

・ ところが、その上司にも上司がいる。その上司の上司からその上司も言われて苦しんでいる。その不安や焦りやストレスがある。

・ 仏教では一切皆苦という言葉がある。すべての人は皆、苦しんでいると教えられる。自分を分かってくれない、理不尽だと苦しんでいるように、上司もまったく同じように苦しんでいる。それを知れば、あんなに嫌だと思っていたその人に同情と共感さえ覚えるようになる。

★ ただ見れば 何の苦もなき 水鳥の 足にひまなき わが思いかな (水戸光圀)

・ 水鳥が水面をスイスイと泳いでいるのを見て気持ちよさそうだなと思う。何の苦しみもないような水鳥だと。しかし、水鳥を水面下から見てみるとひっきりなしに足を動かしている。全力で足をかいて泳いでいる。

・ あの人は贅沢してるな、あの人は楽して、あの人は暢気で、あの人は威張って、あの人は綺麗でチヤホヤされて、というように何の苦もなき水鳥のように思える人生の人でも、実はその陰ではものすごく苦しんでいる。こんなことならいっそのこと死にたいと思うことさえある。

■ 自分も加害者だと知る

「不機嫌な夫に苦しむ奥さんの話」

・ 夫が不機嫌なときに、奥さんは機嫌をとることを一生懸命やってきた。それを20年続けてきた。子どもも大きくなってもう限界がきて離婚した。奥さんは一人暮らしを始めてみて、そこで夫だけのせいじゃなかったとわかった。夫が不機嫌になるとすぐ機嫌をとろうとする自分がいた。夫からしたら自分に振り向いてもらいたいとき不機嫌になればいいと学習してしまった。そういう夫にしてしまったのは自分にも原因があったとわかった。それに夫が不機嫌なときは自分も子どもに対して不機嫌になっていた。自分もまた加害者だった。夫のせいで人生棒にふってしまったと思っていたがそうではなかった。

・ 仏教では、他因自果だと苦しむ、と教えられる。自分以外の誰かの原因で自分はこんなひどいめにあった。アイツあのせいだ、コイツのせいだといって、憎む、恨むことで苦しむ。

・ 自分のまいたタネが自分に現れたということがわかると、恨みや憎しみのわだかまりが消えていく。これを自因自果という。

■ 必ず相手に悪報が返ってくることを知る

・ 因果応報とは、因に応じて果が報うということ。まいたタネは必ず生えるというのが仏教の教えであり、宇宙の真理だと教えられる。

・ 悪い行いをして人を傷つけた。傷つけ得、傷つけ損ということはない。必ずそれは回り回って自分に返ってくる。

★ 親捨てた 報いで子にも 捨てられる

・ 親を虐待したり、親を見捨ててないがしろにした。その報いで今度は子に捨てられる。天に向かってツバを吐けば自分に降りかかる。

■ 半面教師として学ぶ

・ 他人の言動を通してあんなことは自分はやらないようにしよう、と戒める。これを反面教師という。実際に自分が言われたりやられたりして嫌な思いをする。そのとき初めてこんなにも嫌なものかとわかる。それを他の人にやってはならないという気持ちが大事。

感想

職場で上司はわかってくれない、と思ったことは何度もある。しかしその上司もまた苦しんでいるという。苦しみのない人は誰一人いない。それがわかれば、少しは嫌な上司にも同情をすることができる。

悪い行いをする人は必ず因果応報となって自分に悪い結果が返っていく、という仏教の教えを知っているだけでずいぶん心の持ちようが変ってくる。まいたタネは必ず生えるとわかっていれば仕返しなどしなくていい。

仏教の教えを知っていると、実生活に役立つことがわかる。これからも学び続けていきたい。

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この記事を書いた人

1983年生まれです。
仏教を学んでよりよい人生をおくりたいです。
みなさん一緒に学びましょう。

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