要約
仏教ではこの生きている世界
→ 娑婆 = 堪忍土
→ 忍耐しなければならない世界 思い通りにならい世界
四苦八苦
→ 生苦 生きる苦しみ
→ 老苦 老いる苦しみ
→ 病苦 病の苦しみ
→ 死苦 死んでいく苦しみ
→ 愛別離苦 愛する人と別れる苦しみ
→ 怨憎会苦 嫌いな人と顔を合わせなければならない苦しみ
→ 求不得苦 求めているものが得られない苦しみ
→ 五蘊盛苦 五体盛んなるがゆえの苦しみ 前の七つを総称したもの
思い通りにならないのが人生ならば、思い通りにしようと思わなければいいのか?
→ 思い通りにしたいという心はなくすことができない
煩悩 欲
→ 食欲 財欲 色欲 名誉欲 睡眠欲
→ 欲があるかぎり執着は捨てられない
あれが欲しい、コレが欲しいの執着から離れられない
親鸞聖人 比叡山での修業は煩悩との闘いだった。20年間仏道修行したが、煩悩はなくすことができなかった。
→ 自分の心のなのに自分の心をコントロールできない
そもそも生まれるときも思い通りにいかないし、死んだ後もどこへ行くのか思い通りにいかない
生まれ生まれ生まれ生まれて生の始めにくらく 死に死に死に死んで死の終わりにくらし (空海)
なぜこの時代、どこに、どの親のもとに生れたのか思い通りできなかった。 死ぬのもいつ死ぬか、どこへ行くのか思い通りにいかない。計算のたたないところに死がやってくる
最初から最後まで思い通りにいかないのが人生の実態
お釈迦さまの悟りの第一声が「人生というのは苦しみである」だった
仏教では思い通りにいかない人生を本当に生きていてよかった、人間に生れたのはこのためだったか、という幸せになるには、どうすればいいかが教えられている。
感想
人生は思い通りにいかない。それが当たり前だとわかっていても、煩悩がある限り思い通りにしたいという執着をなくすことはできない。欲を求める心はなくそうにもなくせない。
仏教に教えられている四苦八苦を知ると、自分の苦しみがすべてあてはまるなと感じる。仏教の教えとは人生に深く関わっていて、人生の答えが教えられているようにも思う。どの時代、どこの国、どんな人にもあてはまる教えだということに驚きと感動を覚える。
そして、思い通りにいかない人生を本当に生きていてよかった、人間に生れたのはこのためだったのか、という幸せになることができるのが仏教だという。本当にそんなことできるのかと疑う心もあるが、仏教を学び教えが身に染みて感じるとき、仏教の教えに対する気持ちが変ってくることに気付く。
本当にそうだな、と感じる機会が何度も何度もでてくることで、教えをもっと聞きたいとう気持ちが湧き起こってくる。
仏法は聴聞に極まる。
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