無間地獄に堕ちる

要約

五逆罪

1父親殺し 2母親殺し 3羅漢殺し 4和合僧を破る 5仏心より血を出す

知恩 忘恩

感恩 背恩

報恩 逆恩

這えば立て 立てば歩めの親心 わが身に積もる 老いを忘れて

五逆罪を犯している者 → 親を謗る者をば五逆の者と申すなり

殺るよりも劣らぬものは思う罪

親を心で殺す、そんな者はどうすればいいのか?

大聖おのおのもろともに 凡愚底下のつみびとを 逆悪もらさぬ誓願に 方便引入せしめけり

感想

父親殺し、母親殺しというと、殺人事件を起こすような凶悪な人間を思い浮かべそうだが全ての人に当てはまるという。なぜなら謗るものも当てはまるからだ。父親や母親とケンカしたことは誰にでもあるだろう。そんな時、心のなかでは謗っている。

そんなことぐらいで父親殺し、母親殺しになるのかと思いたくなる。僕自身もそんなことぐらいで大げさなと思っていた。父親母親の誕生日はお祝しているし、父の日、母の日だってお祝いしている。そんな僕が父親殺し、母親殺しにあてはまるのか?とつよい反発心が起こった。

けれども、実際心のなかで謗ることはある。それも罪になるなら、すべての人が極悪人じゃないかと思った。

そんな人間を救うのが阿弥陀仏の本願だという。すべての人間が悪人であり、無間地獄に堕ちることが前提になっていて、それでも救われる道があると説かれるのが仏教だという。

仏教で説かれる阿弥陀仏は、すべての人間の悪を見抜かれている。大慈悲といわれる理由がわかる。

仏教が説く人間の罪は、救いようがないことを知らされる。

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