「器の大きい人」と聞くと、どのような人を思い浮かべるでしょうか。
失敗しても怒らない人、人を許せる人、どっしりと構えている人など、さまざまなイメージがあるでしょう。
仏教では、器の大きい人とは、物事を他人のせいにせず、自分を見つめ、人の長所を生かし、将来を見据えて行動できる人だと教えられます。
今回は、歴史上の人物のエピソードを通して、器の大きい人に共通する3つの特徴を紹介します。
⒈問題が起きたとき、自分の責任を探す
上杉鷹山に学ぶ「自分を省みる姿勢」
上杉鷹山は、江戸時代に米沢藩の財政を立て直した名君として知られています。
藩政改革だけでなく、その人格の高さでも有名です。
米沢藩で死刑や重い処罰が行われる日になると、鷹山は自分の食事を質素にし、好物を口にすることも控えていました。
その理由は、
罪人をだしてしまったというのは己の不徳によるものだから
と考えていたからです。
普通なら、「罪を犯した本人が悪い」と考えるでしょう。
しかし鷹山は、自分の政治や教育に至らない点があったのではないかと、自らを振り返りました。
まさに器の大きい人の姿勢です。
仏教が教える「他因自果」と「自因自果」
仏教では、問題が起きたときの考え方として二つの見方があります。
他因自果
「誰のせいでこうなったのか」と犯人探しをする考え方です。
・上司が悪い
・部下が悪い
・家族が悪い
・社会が悪い
このように原因を外へ求めると、不満や怒りばかりが増えてしまいます。
自因自果
一方で仏教は、
「自分に改善できることはなかっただろうか」
と自分を見つめる姿勢を教えています。
自分にできる改善点を探す人ほど成長し、人としての器も大きくなっていきます。
人生を他人のせいにしない

⒉人の短所ではなく長所を見る
木戸孝允が見抜いた大村益次郎の才能
明治維新の功労者として知られる木戸孝允は、多くの人材を登用しました。
その中でも有名なのが大村益次郎です。
大村益次郎は、
・西洋の兵学書を徹底的に学び
・軍事戦略に卓越した才能を持っていました
一方で、人付合いが苦手で、空気を読むことが得意ではなかったとも伝えられています。現代では、発達特性があった可能性を指摘する見方もありますが、確定した事実ではありません。
多くの人は短所ばかりに目を向けました。
しかし木戸孝允は、
「この人物には日本を変えるだけの軍事的才能がある」
と長所を見抜き、重要な役職に抜擢されました。
その結果、新政府軍は近代的な軍隊へと大きく発展していったのです。
器の大きい人は長所を見る
人は欠点を見つけることは簡単です。
しかし、相手の長所を見つけ、それを生かせる人は多くありません。
器の大きい人は、
・「できないこと」
ではなく、
・「この人には何ができるのか」
という視点で人を見ることができます。
⒊長期的な視点で判断する
大石内蔵助が13年間待った理由
大石内蔵助は、赤穂浪士のリーダーとして有名ですが、赤穂藩の家老としても優れた政治手腕を発揮しました。
ある日、藩士から
「塩づくりを始めたい」
という提案がありました。
しかし大石内蔵助は、すぐには許可を出しませんでした。
許可が下りたのは、なんと13年後でした。
なぜそれほど待ったのでしょうか。
塩づくりには大量の薪が必要になります。
もし山の木を一気に切れば、
・洪水が起こりやすくなる
・田畑が荒れる
・藩の財政にも悪影響が出る
と考えたからです。
そこで先に植林を進め、十分に木が育つまで待ちました。
13年後、環境が整った段階で塩づくりを認めたのです。
目先の利益ではなく、何十年先まで見据えた判断でした。
器の大きい人は未来を見る
器の小さい人ほど、
・今すぐ得をしたい
・目先の利益だけを求めたい
と考えがちです。
一方、器の大きい人は、
「この判断は5年後、10年後にどう影響するだろうか」
という長い視点で物事を考えます。
だからこそ、大きな成功を築くことができるのです。
まとめ|仏教が教える器の大きい人とは
歴史上の人物に共通していた「器の大きさ」は、次の3つでした。
・問題が起きたとき、他人ではなく自分を見つめる
・人の短所ではなく長所を見つける
・目先ではなく長期的な視点で判断する
仏教では、自分の人生をより良くするためには、まず自分自身を見つめることが大切だと教えられます。
他人を責めるより、自分を省みる。
欠点を探すより、長所を生かす。
目先の利益より、長い未来を見据える。
このような生き方を積み重ねることで、人としての器は少しずつ大きくなっていくのではないでしょうか。
感想
歴史に名を残す人とは器の大きな人だとわかりました。3人の器の大きさの種類は違うが、なかなか普通の人ではできないことばかりだと思います。
僕は、ビートたけしさんが好きだが器の大きさを感じたエピソードがある。ビートたけしさんの弟子が運転手を務めていた。ある日、弟子に好きな車は何かときくと「ミディアムクラスのベンツ」だと答えた。するとビートたけしさんは「買えるように頑張れよ」とエールを送ったという。翌日、弟子がビートたけしさんを家まで送ると、自宅から茶色い袋をもってきて弟子に渡す。その中身は800万円が入っていたという。しかし弟子は一週間悩んだあげく、800万円をビートたけしさんに返した。すると「お前ならそうすると思ってたよ。頑張れよ」といわれたという。僕はこのエピソードが好きで、高校生のときに知ってとても感銘を受けた記憶があります。
仏教では自因自果のできる人が器の大きな人だといわれる。苦しいときやうまくいかないときに原因は他の誰かのせいにしがちだが、そういうときでも自分に原因があると自分に目が向く人。それが自因自果の思考だと学びました。
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