後世を知るか知らないか

要約

智者と愚者

八万の法蔵を知るというとも後世を知らざる人を愚者とす。たとい一文不知の尼入道なりというとも後世を知るを智者とす。といえり  (蓮如上人)

前世 → → 現世 → 後世

後世に暗い心  無明の闇

大命将終 悔懼交至 (お釈迦さま)

無明の闇が破れた人が後世を知る人  智者

感想

後世を知るか知らないかで、智者か愚者に分かれる。その考え方は仏教独特だ。無明の闇が破れた人が後世を知る人。

一般的な智者とは、頭の良さのことを言うと思う。ところが、仏教ではただ単に頭がいいだけでは智者といわない。それがとても新鮮に感じた。世間の常識とは違う価値観に、仏教って面白いと思う。

無明の闇が破れたときとは、後生の一大事が解決したときであり、絶対の幸福になったときである。

仏教独特の言葉は、同じ意味でもいろいろな言い方がある。続けて聞いていると難しい言葉でも同じ意味であることがわかり、理解が深まっていく。

仏教は聴聞に極まると言われるゆえんがわかってきた気がする。これからも聞き続けていくと、より理解が深まっていくだろう。

それが聴聞の楽しみだと思う。

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