仏教と倫理道徳は違う

要約

仏教  →  廃悪修善 因果の道理

まいた種に応じて果実を収穫する。善い行いをした人は、善い報いを得悪い行いをした人には悪い報いを得る。  (サンユッタ・ニカーヤ)

善因善果  悪因悪果  自因自果

善い行いをすれば善い運命がくる 悪い行いをすれば不幸がやってくる 自分の行いが自分にかえってくる

仏教の目的  →  後生の一大事の解決

三世

前世  →  現世 生まれる →  死ぬ  →  後世(後生)

順現業  →  現世でまいた種が現世でかえってくる

順次業  →  現世でまいた種が後世にかえってくる

順後業  →  現世でまいた種が次の次の生で現れること

悪行をば恐れながらすなわち起し、善根をばあらませども得ること能わざる凡夫なり

倫理道徳  廃悪修善

倫理道徳の目的  →  どうすればみんなと楽しく生きられるか よりよく生きるための規則 生きている間だけの生きるすべ

感想

仏教と倫理道徳の目的ははっきりと違っていた。仏教では後生の一大事の解決が一番の目的だった。他にも三世について説かれているのは仏教だけだ。

僕自身は仏教を聞き始めていたころは、仏教も倫理道徳も善因善果や悪因悪果を説かれているから同じだと思っていた。特に儒教の積善の家に余慶あり、積不善の家に余殃ありという言葉は同じようなものだと感じていたからだ。

ところが、仏教をよくよく学んでいると仏教は後生の一大事の解決を目的にしていたことがわかった。倫理道徳とはあきらかに違っていた。

倫理道徳はどう生きるかを問題にし、仏教はなぜ生きるかを問題にしている。

しかし仏教にもどう生きるかということは説かれているので、仏教の教えの幅広さを学ぶことが楽しいと感じる。

なぜ生きるか、とどう生きるか、両方学べる仏教は面白くてしかたがない。

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