未知との遭遇

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主演 リチャード・ドレイファス

1947年10月29日、アメリカ・ニューヨーク州ブルックリン生まれの俳優。幼少期にカリフォルニア州へ移り、舞台やテレビドラマで俳優活動を始める。

ジョージ・ルーカス監督の『アメリカン・グラフィティ』(1973年)で注目を集め、スティーヴン・スピルバーグ監督の『ジョーズ』(1975年)では海洋学者マット・フーパーを演じた。

その後、『未知との遭遇』(1977年)で主演を務め、同年公開の『グッバイガール』ではアカデミー賞主演男優賞を受賞。『陽のあたる教室』(1995年)でも同賞にノミネートされた。

あらすじ

アメリカのインディアナ州に暮らす電気技師ロイ・ニアリーは、ある夜、停電の原因を調査している途中で、空に浮かぶ謎の飛行物体を目撃する。

その出来事を境に、ロイの頭から奇妙な光景が離れなくなる。何かに導かれるように、同じ形をした山のようなものを繰り返し思い浮かべるようになり、家族との生活にも変化が生じていく。

一方、世界各地では不可解な現象が相次ぎ、科学者たちが調査を進めていた。

ロイは自分が目撃したものの正体を知るため、謎の光景が示す場所を探し始める。

『未知との遭遇』感想・考察|UFOとの遭遇から考える夫婦関係と家族の絆

スティーヴン・スピルバーグ監督の映画『未知との遭遇』は、UFOとの接触を描いたSF映画ですが、私が特に考えさせられたのは主人公ロイ・ニアリーと家族の関係でした。

ロイは謎の飛行物体を目撃して以来、その正体を突き止めることに夢中になっていきます。しかし、妻には彼の行動が理解できず、夫婦喧嘩が増えてしまいます。そして、ついには妻が子どもたちを連れて家を出て行ってしまうのです。

この場面を見たとき、私は妻の気持ちに共感しました。

「ロイは少し頭を冷やした方がいいのではないか」

そう思ったのです。

ところが、物語が進むにつれて、本当に地球外から飛来したと思われる飛行物体が存在し、人間との交信が行われる場面が登場します。

私はこの展開に驚きました。周囲から理解されなかったロイの体験が、単なる思い込みではなかったと明らかになったからです。

しかし、ロイが正しかったとしても、家族との関係が壊れてしまったことには複雑な思いが残りました。

夫婦であっても、お互いの考えや行動をすべて理解できるわけではありません。理解してもらえない寂しさや、自分の気持ちが伝わらない苦しさは、誰にでもあると思います。

また、夫婦の対立が続けば、子どもたちにも不安を与えてしまうでしょう。

『未知との遭遇』は、UFOの謎を追うSF映画であると同時に、夫婦のすれ違いや家族のあり方について考えさせられる作品でした。

相手を理解しようとする努力が、夫婦関係には欠かせないのだと感じました。

理解してもらえない苦しみとは?『未知との遭遇』から考える仏教の教え

理解してもらいたい気持ちは名誉欲

人は誰でも、自分の気持ちや考えを相手に理解してもらいたいと思うものです。しかし、どれだけ説明しても理解してもらえず、寂しさや苦しさを感じることがあります。

仏教では、このような認めてもらいたい気持ちを「名誉欲」という煩悩と結びつけて教えられます。

名誉欲とは、五欲の一つであり、人から認められたい、大切にされたいという欲です。

映画『未知との遭遇』の主人公ロイ・ニアリーも、自分が目撃したUFOの存在を妻に理解してもらえず、夫婦関係が悪化していきます。

ロイの姿からは、自分の体験を信じてもらえない苦しさが伝わってきました。

求めても得られない苦しみ「求不得苦」

仏教には「求不得苦」という教えがあります。

求不得苦とは、求めているものが得られない苦しみのことです。人生の代表的な苦しみを表す「四苦八苦」の一つに数えられています。

私たちは日常生活の中で、さまざまなものを求めています。

お金や物だけではありません。人から認められたい、愛されたい、理解してもらいたいという気持ちもあります。

しかし、どれだけ強く願っても、必ず手に入るとは限りません。

ロイが妻に理解してもらえなかったことも、求不得苦という仏教の教えから考えることができます。

人はそれぞれ違う世界に生きている

仏教では、人はそれぞれ異なる「業界」に生きていると教えられます。

業界とは、それぞれの人が積み重ねてきた業によって生じる世界のことです。

人は生まれてから今日まで、さまざまな経験を重ねています。しかし、誰一人としてまったく同じ業を重ねてきた人はいません。

そのため、同じ出来事を経験しても、受け止め方や感じ方が異なるのです。

『未知との遭遇』でも、ロイはUFOを実際に目撃していますが、妻は同じ体験をしていません。

二人の見ている世界が違うために、理解し合うことが難しくなってしまったのだと思います。

まとめ|相手を理解することの難しさ

『未知との遭遇』は、UFOとの接触を描いたSF映画ですが、人間関係についても考えさせられる作品です。

人は誰でも理解されたいと願います。しかし、その願いが満たされないと苦しみます。

仏教の名誉欲や求不得苦、業界という教えを通して考えると、人間関係で悩む原因が見えてきます。

相手と自分は違う世界に生きていることを知り、理解されないことだけを嘆くのではなく、相手を理解しようとする努力も大切なのだと思いました。

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この記事を書いた人

1983年生まれです。
仏教を学んでよりよい人生をおくりたいです。
みなさん一緒に学びましょう。

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