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映画予告
主演 ジョン・ローン

10歳で京劇学校に入学。そこで、演技、武術などの厳しい訓練を受けて舞台で活躍。18歳で俳優を夢見てアメリカに渡り、アルバイトをしながら舞台で下積みを始める。やがて、それが日系俳優、マコの目に止まり、それをきっかけにオフ・ブロードウェイに出演。舞台で演出、出演などで活躍するのち、85年の「イヤー・オブ・ザ・ドラゴン」で注目され、87年「ラストエンペラー」で世界的な評価を得る。
感想
清朝最後の皇帝溥儀の人生が描かれている壮大な作品です。3歳で皇帝の地位についた溥儀だったがその人生は幸せだったとはいえない。幼少期から従者のものたちに大事に育てられて生活は贅沢の限りを尽くしていたが、青年期になると紫禁城から出られないことに不満を抱いたり、母が亡くなっても会いにゆくことができないことに苦悩する。成人になってからは家庭教師の影響からオックスフォードへ行きたいと願いながらもついに叶うことはなかった。そして、北京政変が起こりさらに第二次世界大戦へ突入し、文化大革命へと続く。
皇帝という一番高い地位にいても悩みがまったくないということではなかった。皇帝には皇帝の悩みがあり、苦しみがある。一般の人間と変わらず、まさに煩悩具足の凡夫だった。
溥儀の人生は時代の波に翻弄された。生涯ずっと皇帝ではいられず、収容所での貧しい生活も余儀なくされたのはどれほど苦しかっただろうか。天と地ほどの違いを経験する稀有な人だった。
本作はラスストエンペラーの波瀾の人生を豪華な絵巻物のように描いた作品です。
作中の登場人物の衣装はとても豪華で綺麗でした。また、坂本龍一の音楽もよくアカデミー賞で作曲賞を受賞したことは日本人の誇りです。

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