監督略歴 黒澤明 生涯に30本の映画を作り、”世界のクロサワ”と言われた映画界の巨匠・黒澤明。ヴェネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞した「羅生門」をはじめ、独特の映像世界を創造し、世界中の映画ファンに感動を与えた。その一方で、映画制作に対する厳しい姿勢から、「完全主義者」「黒澤天皇」と呼ばれた。ともすれば、ワンマンのイメージもある黒澤監督だが、スタッフを叱咤激励する厳しい姿勢の裏には、独自の思いと哲学が込められていた。

感想
この映画を最初に観たのは、高校生の頃だった。圧倒的な面白さを感じ、黒澤映画の中で一番好きな作品になった。主人公の三船敏郎は、殺陣のシーンが速くてカッコよくていっきに好きになった。
この映画は作品のところどころにユーモアを感じるシーンがあって、それがより緊迫のシーンを際立たせている。主人公と行動を共にする9人の若い侍たちは、魅力的な登場人物でそれぞれの個性がはっきりしているところもいい。
そして最後の場面。三船敏郎と仲代達矢の居合のシーンはあまりにも速すぎる。まさに神速といってもいい。一度見ただけではわからない。何度も見返したくなる名場面となっている。
本作は、子供から大人まで誰がみても楽しめる、超一流の娯楽作品となっている。映画を観終わったあとには、生きる活力が湧いてくる栄養ドリンクのような作品です。ぜひ、一度観ることをおススメします。
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