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「なぜ、夫婦の問題はこんなにも改善が難しいのでしょうか?」
夫婦関係を専門とするカウンセリングオフィスを開業してからこれまで、私は約2000組のご夫婦と夫婦関係の改善をテーマにお話をしてきました。 ご相談のテーマとなるのは、浮気や不倫、セックスレスから、コミュニケーションの改善まで多岐に渡りますが、その中で幾度となく耳にしてきたのが冒頭の言葉です。 夫婦の問題は改善が難しい。 確かに、それは決して簡単な道筋ではありません。けれど、実情以上に難しく感じている方が多いのではないかとも感じています。 では、なぜ夫婦の問題を改善するのがこんなにも難しく感じられるのか? それは、目の前の「問題」に覆いかぶされて、本当の「問題」が見えにくくなっているからかもしれません。

本書にでてくる夫婦関係の問題はとても深刻なものばかりだ。たとえば「夫に早くあの世に逝ってほしい妻」や「どうして妻から避けられているのか理由がわからない夫」「いつもケンカになる夫婦の会話にウンザリする夫」「借金が発覚。夫のすべてに不信感を持ってしまった妻」など、他にもまだいくつかの事例が扱われている。夫婦の問題はその本人たちが気づかない心の奥にまで目を向けないとわからないことが多い。夫婦で話し合うだけではわからないことがある。そこにカウンセラーという第三者が入ることで問題の根本にたどりつくことができる。
「夫婦の関係と向き合っていこうとう時には、感情のわだかまりを解いておくと、価値観の違いやうまくいかないコミュニケーションの問題にも冷静に取り組んでいくことができるようになります」ということがとても大切だと思った。感情的に嫌いになった状態では相手の価値観を受け入れることは難しい。相手のことが好きな状態か、あるいは中立であるニュートラルなときならば相手との違いを受け入れやすい。わだかまりを溜めすぎないように適度に発散する方法をみつけておく必要があるなと思った。

その他にも「夫婦関係に限ったことではありませんが、良好な人間関係を構築するためには『自分を大切にすること』と『相手を大切にすること』とを同じテーブルに載せておくことが重要です。もしもそれが難しいと感じるなら、まず自分を、次に相手を、の順に考えてみることをお勧めします」というところが心に響いた。まず自分を大切にすることが大事だというのは、自分を大切できなければ相手も大切にできないということだ。それに自分を大切にできなければ、相手に雑に扱ってもいいと思われてしまう。これは夫婦に限らずすべての人間関係にあてはまる。
本書にはまだまだたくさんの事例をとおして、夫婦間系の改善の道すじが書かれている。世の中にはいろんな夫婦がいて、いろんな悩みを抱えていることが知れるとても勉強になる本だ。
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