1万人の人生を見たベテラン弁護士が教える 「運の良くなる生き方」

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私は半世紀近く弁護士をして、本当に大勢の人々の人生を見せてもらいました。民事、刑事の仕事の全てを合わせれば、依頼者はのべ1万人を超えるでしょう。刑事事件はもちろん、民事事件でも、法律相談が必要な場面というのは人生の重大事が多いものです。私は平凡な男ですが、弁護士として人様の重大事とたくさん関りを持たせてもらったおかげで、人生勉強だけは随分とさせてもらいました。それで、つくづく思うのです。 運というのは、不思議なものだなと。1万人もの人生を見てきた私にはわかるのですが、世の中には、確かに運の良い人と悪い人がいます。例えば、運の悪い人は、同じようなトラブルに何度も見舞われます。トラブルで私の事務所に来て、裁判で決着がついた。ところが、同じ人がまた同様のトラブルで、私に相談に来るのです。そうやって、何度も何度も、争い事を繰り返す人は本当に多いものです。

本書の著者、西中務。1942年大阪生まれ。大阪大学法学部を卒業後、会社勤務を経て25歳で司法試験に合格。以来、半世紀近く弁護士として、民事、刑事のさまざまな事件を経験。依頼者はのべ1万人を超える。人との縁を大切に考え、毎年出す暑中見舞いはと年賀状は2万枚にのぼる。

「同類は集まってくるという不思議」「弁護士をしていて、大勢の人々を見ていて気づいたのは、『良い人の周囲には良い人ばかり』なのに、『悪い人の周りには悪い人ばかり』という不思議な事実です」この言葉はとても重要だと思った。人間関係において良い人と仲良くなりたいと思う人は多いと思うが、良い人と仲良くなるには自分が良い人にならなければならない。昔から「類は友を呼ぶ」というし「朱に交われば赤くなる」ともいう。1万人の人を見てきた弁護士がいう言葉には説得力がある。それじゃどうすれば自分が良い人になることができるか? 仏教では六度万行を勧められる。布施(親切)、持戒(約束を守る)、忍辱(忍耐)、精進(努力)、禅定(反省)、智慧(身の修養に努める)この六つを実践すれば自分が良い人になることができると教えられる。良い人に恵まれる人は幸せな人生をおくることができる。

「運は人徳しだい」「人間性が良いと、一見、損な生き方をしているようでも、運が味方して成功します。人柄の悪い人は、一時は成功しても、運に見放されて転落してしまいます」これは中国の孟子という思想家の残した言葉に「天爵 修めて、人爵これに従う」というものがあるが、この意味は「徳を積めば、富や権力などは自然に手に入る」ことだという。つまり人徳があれば運がよくなる。仏教では善因善果、悪因悪果、自因自果と教えられる。善いことをすれば善い運命になり、悪いことをすれば悪い運命になる。自分の行いによって自分の運命は決まると教えられる。

「人の役に立つと、神さまに好かれ運が良くなる」人の役に立とうと思うと、嫌だったことが嫌でなくなり、ストレスが激減する。喜んで働くことで効率がよくなる。周囲の人たちに喜ばれると自分も嬉しくなりさらに役に立ちたくなる、という好循環が始まる。人に喜んでもらいたいと思う人ほど、自分も幸せになることができる。その循環に入ることができれば、とても人生が幸せになると思う。仏教では他人を幸せにすることで自分が幸せになることができるといい、それを自利自他という。

本書では他にもさまざまな「運の良くなる生き方」が書かれている。その生き方は、仏教に通じることが多々あり本書と合わせて仏教を学ぶことをお勧めする。

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この記事を書いた人

1983年生まれです。
仏教を学んでよりよい人生をおくりたいです。
みなさん一緒に学びましょう。

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